2019年 12月 6日 (金)

北朝鮮が「新型SLBM」発射成功を主張 正恩氏が立ち会わなかった理由

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   北朝鮮が2019年10月2日朝に発射した弾道ミサイルについて、「新型の潜水艦弾道弾『北極星3』型」だったと10月3日に国営メディアが報じた。北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射するのは16年8月の「北極星」以来、約3年2か月ぶり。

   北朝鮮が新型兵器を発射する際は、金正恩・朝鮮労働党委員長の指導のもとで行われるのが通例だが、今回現地指導を行ったと報じられたのは「党および国防科学研究部門の幹部」。正恩氏は立ち会わなかったとみられる。これはきわめて異例で、実務者協議を直前に控えた米国に配慮した可能性もある。

  • 北朝鮮の国営メディアは、新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3」の発射の様子を公開した(写真は労働新聞ウェブサイトから)
    北朝鮮の国営メディアは、新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3」の発射の様子を公開した(写真は労働新聞ウェブサイトから)
  • ミサイルから撮影された地球の写真も公開した(写真は労働新聞ウェブサイトから)
    ミサイルから撮影された地球の写真も公開した(写真は労働新聞ウェブサイトから)

ミサイルから地球を撮影した写真も

   北朝鮮の過去の発表によれば、「北極星」に続いて、地上配備型に改良した「北極星2」型を17年2月に発射。17年8月に正恩氏が国防科学院化学材料研究所を現地指導したと報じられた際には、「水中戦略弾道弾『北極星3』」と題した説明パネルが映り込んでいた。2年越しで発射に持ち込んだことになる。

   韓国軍の分析では、「北極星2」は飛距離約500キロ、最大高度約500キロに対して、今回の「北極星3」は飛距離約450キロに、最高高度約910キロ。性能が向上したとみられる。いずれも、高い角度で打ち上げて飛距離を抑える「ロフテッド軌道」をとったとみられ、北朝鮮の今回の発表でも「新型弾道弾の試射は、高角発射方式で行われた」とある。通常の角度で発射すれば、さらに距離は伸びる。国営メディアでは、今回の発射について

「外部勢力の脅威を抑止し、国の自衛的軍事力をより一層強化する上で新たな局面を開いた重大な成果となる」

と主張しており、発射の場面に加えて、ミサイルから撮影した地球の写真も公開。性能向上をアピールする狙いがあるとみられる。

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