2024年 4月 26日 (金)

加地先生の「軽薄」演じる勝村政信の「軽妙」 ドクターY熱演で視聴者魅せた

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   俳優の勝村政信さん(56)が主演するスペシャルドラマ「ドクターY~外科医・加地秀樹~」(テレビ朝日系)が、2019年10月6日に放送された。

   同ドラマは人気ドラマシリーズ「ドクターX」シリーズに登場する勝村さん演じる加地秀樹を主人公とするスピンオフ作品。腹腔鏡の高い技術を持つが、ここぞというところで金で転ぶなど、その「人間味」が人気を呼ぶ加地が手術に奮闘する様子を描いた作品で、これまでにネット配信作品として公開されてきたが、今回、第4弾にして初の地上波ゴールデン帯での放送となった。

  • 「ドクターY」公式サイトから
    「ドクターY」公式サイトから
  • 「ドクターY」公式サイトから

加地先生に「隠し子」が!?

   今回の放送では、7年前と現在をオーバーラップさせつつ物語が進行。7年前に自身が行ったことになっている脳外科の手術に不備があったことが疑われる患者が登場するほか、同じ年に一夜限りの関係を結んだ女性の子供が現れ、加地の「隠し子」である可能性が浮上するなど、ミステリアスさとスキャンダラスさが織り交ぜられた展開となった。

   その中で勝村さんはこれまでと同様に加地を熱演。冒頭に映し出された現金を受け取るシーンでの不敵な笑みや、「隠し子」の女児と対面し扱いに苦慮するも、その後の女児の入院シーンでは実の娘に対するような穏やかな表情を浮かべるなど、さまざまな感情を細やかに表現し、視聴者の心を掴んだ。

   これら変幻自在に人間のさまざまな側面を見せる加地を演じることが出来るのは、やはり、勝村さんならではのことといえるだろう。ネット上にはドラマを見た視聴者から、「真っ直ぐでクズでだめで、でもやさしい加地せんせいだいすきです」といった絶賛の声が続々と上がった。

   これら、視聴者からの絶賛が殺到した「ドクターY」だったが、加地という役の肝は、これらの声が指し示す通り、その「軽さ」にあるのではないだろうか。前述の声以外にも、「ドクターY見てます。加地秀樹が、本当にクソダサくて笑いっぱなしです。勝村さんが、またうまいのな」と、加地の人間味を噛み締めたとする声も上がっているほか、放送翌日の7日に開かれた「ドクターX~外科医・大門未知子~ 第6シリーズ」(17日から放送)の記者会見で勝村さんは、「(新シリーズでは)出世しました。中身は相変わらず薄っぺらいです」と予告したとデイリースポーツが報じるなど、やはり、その「軽薄さ」は健在のようだ。

「軽さ」は勝村さんの神髄!?

   そんな「軽い」加地を作り出しているのは、演じる勝村さんの持つ「軽妙さ」、だろう。その力は勝村さんの俳優人生の早い段階から遺憾なく発揮されていた。勝村さんが長年にわたって出演した大幸薬品の「セイロガン糖衣A」のCMの初期のバージョンでは、勝村さんの演技が話題を呼んでいた。日本語を話さない電話の相手に対し、「ポンポントラブル、セイロガン糖衣A! イエス、イエス」と、英語(?)で効能を伝えるバージョンは、視聴者から大きな注目を浴びたのだった。

   また、部下にセイロガン糖衣Aを飲むための水を要求すると大量の水をかけられるバージョン、さらには、「僕と一緒に夜明けの正露丸糖衣Aしない?」と、女性を誘うだらしない雰囲気を炸裂させたバージョンなど、やはり、その「軽さ」を存分に発揮していた。今やベテランとなりながらも、良い意味での「軽い」味を失わない勝村さんの才能が、加地という役を演じる上での最大の原動力になっているのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中