2019年 12月 15日 (日)

富士山滑落のニコ生配信者、下山しても危機的だったか 専門家「17時には真っ暗。コースが分かっていても...」

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冬山で日没も早いので、17時には真っ暗に

   この登山者は、男性らしき人について、「現時間では登頂は厳しいのではないかと思った」と書いている。

   登山者は、9合目に行く途中で13時30分を過ぎたため、この日の登頂を断念した。5合目に到着したときに、ちょうど日が暮れたという。

   男性が富士山山頂から足を滑らせたのは、14時40分ごろだ。とすると、この時間に山頂にいれば、たとえ助かったとしても、5合目に戻るまでに日没を迎える計算になるかもしれない。

   地元・富士宮山岳会の工藤誠志会長は11月1日、男性の下山について、J-CASTニュースの取材に次のような見方を示した。

「男性の方が足を滑らせた地点から下山するとすれば、標高2400メートルの富士宮口か、1450メートルの御殿場口か、のいずれかだと思います。でも、夏山の基準で言いましても、富士宮口まで3、4時間、御殿場口まで5時間はかかります。冬山で日没も早いですので、17時には真っ暗になります。コースが分かっていたとしても、明るいうちには着けないでしょうね」

   工藤さんは、男性がヘッドランプを持っていれば、下山を続けることはできるものの、それでもコースを熟知していることが必要だとしている。

   また、下山を続けていたとしても、低体温症で動けなくなる恐れもあるという。

「風がありますと、10月でも低体温症になった事例があります。男性が山頂にいたときは、気温がマイナス5度にまで下がっています。指に凍傷ができても動けますが、低体温症になりますと、脳の機能が低下して動けなくなってしまいます。また、昼に溶けた雪が夜に固まり、積もった雪が風で飛ばされ、つるつるのアイスバーンになっており、アイゼンの刃でも少ししか刺さりません。ですから、とても滑りやすくもなっており、冬の富士山で訓練してから、ヒマラヤ登山を目指す人も多いですね」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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