2024年 3月 29日 (金)

巨人、最大の補強は「石井琢朗コーチ」獲得 2020年のキーマンに

   今オフにド派手な補強を敢行したロッテ、楽天と対照的に、FA戦線で惨敗を喫したのが巨人だった。美馬学、鈴木大地の獲得に動いたが、いずれも断られた。

   特に衝撃だったのが楽天をFA宣言した美馬だった。原辰徳監督が直接出馬したにも関わらず、ロッテ入りを決断したことは球界でも話題になった。プロ野球選手はだれもが巨人にあこがれていた時代とは隔世の感がある。

  • 東京ドームの主役を育てられるか(イメージ)
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「若手を一本立ちさせれば大きな戦力アップに」

   目立った補強ができなかったが、来季も巨人は優勝候補として揺るがないという声が多い。在京スポーツ紙デスクはこう語る。「美馬、鈴木大地は獲得できませんでしたが、他の選手で十分カバーできるでしょう。それより、ヤクルトを退団した石井琢朗コーチを迎え入れたことが大きい。現有戦力の底上げが急務の中で、大城卓三、若林晃弘、重信慎之介、石川慎吾ら若手を一本立ちさせれば大きな戦力アップにつながります。4番の岡本和真もまだまだ伸びしろ十分なので、石井コーチがどう伸ばしていくか楽しみです」。

   広島のコーチ時代は菊池涼介、丸佳浩、鈴木誠也、田中広輔ら主力を手塩にかけて強力打線を作り、16年からのリーグ連覇に貢献。18年にヤクルトの1軍打撃コーチに就任すると、チーム打率は前年がリーグワーストの.234だったが18年はリーグトップの.266、総得点は前年よりも200点近い658点と生まれ変わった。今季は指導していた高卒2年目の村上宗隆が36本塁打と大ブレークした。

    巨人で与えられた肩書は一軍野手総合コーチ。打撃だけでなく守備、走塁とすべての部門を全般的に見られるポジションで、球団からの期待の大きさがうかがえる。秋季キャンプでは、選手たちから石井コーチの方に歩み寄って助言を求める光景が珍しくなかった。石井コーチの存在が来季の巨人を占う上で、キーマンになりそうだ。

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