2024年 4月 25日 (木)

父・丈一郎氏を彷彿とさせる左ボディー 辰吉寿以輝が日本スーパーバンタム級7位にランクイン

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   日本ボクシングコミッション(JBC)が2020年1月15日までに最新の日本ランキングを発表した。日本スーパーバンタム級では、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎氏(49)の次男・寿以輝(23)=大阪帝拳=が7位にランクイン。日本王座への挑戦権を有する12位以内にランクインしたことで、今年中の日本王座初挑戦が現実味を帯びてきた。

   辰吉は昨年12月に日本バンタム級5位・中村誠康(27)=TEAM 10COUNT=を4回TKOで下し、上位の日本ランキング入りが確実視されていた。中村は辰吉の1階級下ながらWBOアジアパシフィックのバンタム級13位にランクしている強豪で、辰吉にとって初めて迎える日本の上位ランカーだった。

   辰吉の「出世試合」となった中村戦を振り返ってみると、距離の取り方が格段にうまくなった。1回に左フックでダウンを奪い、その後、やや大振りが目立ったものの2回以降は無理に倒しにいかずに冷静に距離をとって左ジャブ、左ボディーで中村の前進を食い止めた。試合は中村の右目上の出血がひどくなったことでのTKOだったが、辰吉の力強さに加え、うまさが光る試合でもあった。

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2020年中に「何らかのタイトル挑戦」見据える

   2015年4月にプロデビューし、これまで無傷の13連勝(9KO)をマーク。父・丈一郎氏とは異なりアマチュアのリングを経験せずにプロの世界に飛び込んだ。平成のカリスマである丈一郎氏はプロ4戦目で日本バンタム級王座を獲得。規格外の強さに加え、リング上で腕をぐるぐると回すパフォーマンスでボクシングファンの度肝を抜いた。

   アマチュア経験がなく叩き上げのボクサーとしてデビューからの13連勝は、評価に値するものだろう。丈一郎氏は「飛び級」のごとくステップアップしていき、わずかプロ8戦目で世界のベルトを巻いた。力ではまだまだ父に及ばないものの、寿以輝が放つタイミング良い力強い左ボディーに父を重ね合わせるオールドファンも多いだろう。

   辰吉陣営は今年中に何らかのタイトル挑戦を見据えている。日本ランク7位につけ、WBOアジアパシフィックのランク入りも見えてきたことで、今後の選択肢は広がる。井上尚弥(26)=大橋=や村田諒太(34)=帝拳=らの活躍により盛り上がりを見せる日本ボクシング界に今年、またひとり新たなヒーローが誕生しそうだ。

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