2020年 4月 1日 (水)

日本橋三越「ブランド力」の行方 「新館にビックカメラ」でこれから起きるコト

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   三越伊勢丹ホールディングス(HD)は2020年2月7日、旗艦店である日本橋三越本店(東京都中央区)に家電量販店大手のビックカメラを開業させた。日本橋三越本店は日本最古の百貨店で老舗中の老舗。一方、ビックカメラは低価格を売りにするチェーン店。「ミスマッチ」とも言えるこの二つの取り合わせから、百貨店の苦心が見えてくる。

   開業した「ビックカメラ日本橋三越」は、同本店新館6階、広さは1200平方メートル。通常のビックカメラ店舗では取り扱っていない高級限定モデルの美容家電、88型と超大型の8Kテレビ、多機能を備えた高級冷蔵庫など、最新の高級家電などをそろえた。店内には大きなソファを設置し、客にくつろいでもらいながら、顧客のきめ細かい相談に応じる。店員はビックカメラではおなじみの赤い制服は着用せず、落ち着いたスーツ姿の「家電コンシェルジュ」が対応する。また同店の利用客向けに、月額料を設定し、家電にかかわるあらゆる困りごとなどに応じるサービス「スーパーサポートプレミアム(最高で月額税込み1万4800円)」を設けるなど、「百貨店」を意識した品ぞろえ、接客が特徴だ。

  • ビックカメラ日本橋三越がオープンした(画像は「ビックカメラ」サイトより)
    ビックカメラ日本橋三越がオープンした(画像は「ビックカメラ」サイトより)

「相当な決断だった」

   ビックカメラの狙いは顧客層を広げることだ。百貨店は、通常のビックカメラの店舗ではそれほど多くないとされる富裕層を多く抱えている。富裕層との接点を増やせば、高級家電を売り込む機会となり、大きな利益も見込める。

   一方、三越伊勢丹HDにとって家電量販店の受け入れは初めてで、「相当な決断だった」(流通関係者)といわれる。伝統を持ち、高級感のイメージが強い日本橋三越本店は富裕層に好まれており、奇抜な対応は客離れにつながりかねないためだ。

   家電量販店は高級感とは相容れない存在のようにみえるが、それでも三越伊勢丹HDが受け入れに踏み切ったのは、生き残りのためには従来の百貨店のあり方を見直さなければいけないと考えたためといえる。

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