『ストリートファイターV』の公式世界大会、「CapcomProTour2020」が、2020年3月より開幕する。昨年までは年間通して予選大会が開催され、大会で好成績を収めると獲得できるグローバルポイント獲得数上位などの条件を満たした選手が決勝大会「CapcomCup」に出場できる形式となっていたが、今年からは3月~7月、7月~10月の2シーズン制へと変更された。前期・後期の2シーズン制へ前期は3月20日から22日にかけてベルギーで開催されるプレミア大会「BrusselsChallenge」で開幕し、7月4日・5日にドミニカ共和国で開催される「GameOver2020」で閉幕となり、上位8名が「CapcomCup」への出場権を手にする。ここで一旦グローバルポイントランキングはリセットされ、後期は7月10日~12日にスペインで開催される「SonicBoom2020」で開幕し、10月30・31日にアラブ首長国連邦で開催される「EmiratesE-Championship」で閉幕、前期と同様に上位8名が決勝大会へと駒を進める。さらに今年から、8月に世界各地で新たなイベント「ワールドウォリアーチャレンジ」が開催されると発表されている。このイベントは昨年まで開催されていた地域イベントをさらに拡大して行われるようで、大会の詳細は不明だが、好成績を挙げた選手22名が「CapcomCup」への出場権を得るとされている。合わせて従来は全32枠だった出場枠が拡大される。「CapcomProTour2020」前期後期から16枠。「ワールドウォリアーチャレンジ」から22枠。これに前年度優勝者1枠と「CapcomCup」で開催される最終予選突破者の1枠を加えた40枠が今年の出場選手枠となる。昨年の「CapcomCup」は日本で開催され、アメリカのidom選手が優勝、賞金25万ドル(約3000万円)を獲得している。日本人選手の最高順位はマゴ選手の4位だったが、2020年最初の『ストリートファイターV』大規模大会「EvoJapan2020」では若手のナウマン選手が優勝するなど、新たな世代が名乗りを上げている。ベテラン勢も同じく「EvoJapan2020」でsako選手が3位に入賞するなど、まだまだ健在だ。世界をまたにかける大会でどのような戦いが繰り広げられるのか、だれが栄冠をつかみ取るのか。今年も目が離せない。(eスポーツライター 早川清一朗)
記事に戻る