2020年 9月 21日 (月)

「数十年に一度」の大雨特別警報、実は毎年出ていた 専門家「一般の人々の感覚では違和感」

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   大雨特別警報が九州で2020年7月4日と6日に相次いで出された。「数十年に一度」の重大な災害が予想されるという大雨特別警報だが、実際には運用が始まった2013年以降、毎年出されている。「異常気象」に見舞われ続ける近年の日本。今後も私たちは、「数十年に一度」の豪雨から逃れられないのだろうか。

   気象庁は4日朝に熊本県と鹿児島県、6日午後に福岡県、佐賀県と長崎県、8日朝には岐阜県と長野県にそれぞれ大雨特別警報を出した。いずれも次のような強い表現で住民らに警戒を呼びかけた。

「これまでに経験したことがないような大雨となっています」
「自分の命、大切な人の命を守るため、(中略)緊急に身の安全を確保してください」
  • 大分県日田市で氾濫した筑後川を映し出す国土交通省九州地方整備局のライブカメラから(7月7日午後7時過ぎ)
    大分県日田市で氾濫した筑後川を映し出す国土交通省九州地方整備局のライブカメラから(7月7日午後7時過ぎ)
  • 【一覧表】気象庁がこれまでに出した大雨特別警報
    【一覧表】気象庁がこれまでに出した大雨特別警報
  • 大分県日田市で氾濫した筑後川を映し出す国土交通省九州地方整備局のライブカメラから(7月7日午後7時過ぎ)
  • 【一覧表】気象庁がこれまでに出した大雨特別警報

「毎年になると恐怖でしかない」「気象庁もジレンマだろう」

   気象庁によると、大雨特別警報は次のような気象条件の時に出すという。

「避難勧告や避難指示に相当する気象状況の次元をはるかに超えるような現象をターゲットに発表します。発表時には何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況です。数十年に一度の大雨となり、さらに雨が降り続くと予想される場合に、大雨特別警報(土砂災害)を発表することとしています」

   しかし、近年頻繁に出ている大雨特別警報について、ツイッター上では4日以降、次のような投稿が相次いだ。

「大雨特別警報=『数十年に一度しかない、これまでに経験したことのないような大雨』という定義なのに、毎年のように聞く不思議」
「気象庁もジレンマだろうね。数十年に一度レベルの災害級の大雨降るからと大雨特別警報出しても毎年出されると『数十年に一度じゃないのかよ』と言われ、度重ねて異常時態を伝えても何処まで伝わるのか」
「数十年に一度が毎年になるとか恐怖でしかないやろ なんか日本終わりそう」
気象庁が7月4日、九州北部に出した大雨特別警報の発表資料から
気象庁が7月4日、九州北部に出した大雨特別警報の発表資料から

   実は、気象庁のホームページの「よくある質問」でも、次のような「ツッコミ」例と応答例が掲載されている。

「大雨特別警報が発表される主な事例は、数十年に一度どころか約1年に一度のペースで発生しているのではないですか?」
「数十年に一度とは地域ごとにみた場合のものであり、全国的にみた場合には、年に1~2回程度あるかもしくはないかの頻度になります」
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