2021年 6月 14日 (月)

菅義偉氏の「支持率」、わずか4日で2.6倍に 世論調査で支持「急伸」の背景は

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雪崩打つ派閥の支持、どう見れば?

   共同の調査から朝日の調査までの4日間で、状況は激変した。

   共同通信の調査は8月29日から開始したが、この時点で菅氏は自民党総裁選に出馬するかどうかの態度を表明していない。が、翌30日11時台に新聞社や通信社が相次いで「菅氏が自民党総裁選出馬へ」と速報を配信。菅氏が二階俊博・自民党幹事長に総裁選に出馬する意向を伝えたという内容で、ほぼ全ての既存メディアが追随した。二階派も菅氏を支持するという続報も30日午後に各社が流した。

   共同通信の調査への回答者は、こうした動きを十分に把握せずに答えた人もいただろう。共同は調査結果を8月30日20時台にインターネットで配信した。

記者会見で自民党総裁選への出馬を正式に表明した菅氏(2020年9月2日)
記者会見で自民党総裁選への出馬を正式に表明した菅氏(2020年9月2日)

   翌31日以降は自民党細田派や麻生派など有力派閥が雪崩を打つように菅氏支持を表明。過去に石破氏への支持票が多かった地方の党員・党友による投票も「省略」されることが決まり、各新聞社やテレビ局も「菅氏有利」と繰り返し報道。2日17時の菅氏の出馬会見と合わせる形で朝日新聞の調査が始まったため、回答者の多くは「菅氏が有利」というイメージを持ちながら回答した可能性がありそうだ。前田教授がさらに解説する。

「石破さんについてはこの間、自民党内で『嫌われている』『評判が悪い』などとネガティブな報道もそれなりにありました。一方で菅さんについては出馬する事実や形成が優勢であるといった、論評抜きのニュートラル(中立的)な報道の方が多かった印象です。ニュートラルな情報は瞬間的にはポジティブに働く効果があります」

   自民党総裁選は国会議員らによる投票であり、今回のような「世論」の急激な変化と、一般の有権者の投票行動には関係ない。ただ、自民党の派閥や議員の多くが「勝ち馬」に乗る形で菅氏への支持に入り、1国の首相が決まりそうな状況はどう見ればいいのか。

「今回、自民党は政策論争をせずに『永田町の論理』で首相を決めようとしていますが、これで長期的に有権者の支持を得られるのか、よく考える必要があると思います。一般の有権者に政策・理念をアピールする機会を大きく縮小したわけですから」(前田教授)
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