2024年 4月 23日 (火)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 「警察は敵だ!」黒人女性殺され、怒る群衆たち

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『オール・ブラック・ライブズ・マター』(すべての黒人の命が大切)

   全身汗まみれの黒人男性も、メガホンを手に怒りをぶつける。彼はすでに1時間かけて、マンハッタンのユニオンスクエアからここまで、「Black Lives Matter」の大旗を振りながら、デモ隊を率いて歩き続けてきた。

「ここにいる白人たちのみんな。君たちは白人じゃない。人間だ。僕の家族だ。一緒に戦う仲間だ。皮膚の色は関係ない。自分たちでお互いの命を守るんだ。あそこに立っているあいつらが、俺たちの敵だ!」
「これが俺たちの原爆だ! 核兵器だ! 俺たちには何がある? 言ってみろ、『ユニティー!(団結だ!)』」

   「ユニティー!」と聴衆と彼が交互に大声で繰り返す。

   そして、別の黒人女性が聴衆に向かって、「ジョージ・フロイドが警官に膝で首を押さえつけられた8分46秒間、地面に横になってほしい」と訴えると、皆がその場で横たわった。

   女性は、「頭蓋骨を、声帯を、胸を押さえつけられ、息ができなくなり、心臓が止まる」と語りながら、その苦しみを体感させようとする。

   黒人の女子高校生(17)が訴える。

   「『オール・ライブズ・マター』(すべての命が大切)。それはわかっている。でも『ブラック・ライブズ・マター』なんだ。なぜなら、私たちは残虐な目に遭い、酷い奴らだと思われ、人種差別をやめてくれと言っても、耳を貸しもしない。私たちはゲットーじゃない。強盗犯じゃない。殺人者じゃない。物乞いじゃない」と、聴衆の黒人女性が「もしそうだとしても、私たちの命は大切なんだ」と声を上げ、聴衆が「All black lives matter.(すべて黒人の命は大切だ)」と口をそろえる。

   さらに、トランプ大統領が白人警官による黒人への暴力を許しているとして、「トランプは大量虐殺者、人種差別者だ。これが私たちの望む未来か」と叫ぶと、「ノー!」と声が上がる。

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