2024年 4月 24日 (水)

「ホリミヤ」も!「ウェブ発」漫画の実写ドラマ化が相次ぐ事情 「極主夫道」「おじさまと猫」...ネットならではの「同時代性」取り込む

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ウェブ発の最前線の面白さを取り入れたい

   さらに碓井さんは、ウェブ発の漫画が注目されてきた理由として、新しさや手の届きやすさを挙げる。ウェブ漫画は、紙面と比べて掲載のハードルが低いために様々な挑戦が続けられている。万人に受けするものだけではなく尖った作品も多い。制作側はそうした「最前線」を取り入れたいという。

「ウェブ漫画とSNSはどちらもインターネット上のものですから、親和性が高い。それ故かなりマニアックなものであっても面白ければ、リアルタイムで『これ面白いよ』と拡散されていく。また今を感じさせる『同時代性』を持った作品が多数あります。新聞や雑誌などで取り上げられメジャーになる前に、いち早くSNSの評判をキャッチしてドラマ制作に踏み出せば、これまでにないものを展開できる場となる。そうした意味で現在、ウェブ漫画が主戦場になりつつあるのではないかなと思います」

   また多くのウェブ漫画は、無料である程度の話数を閲覧することができる。アマゾンのkindleのようなサブスクリプションサービスや、出版社や漫画配信社などのアプリを用いれば、人気ドラマの原作を無料でスマートフォン上から読むことも容易である。このような環境も、ウェブ漫画が注目される原因ではないかと推測した。

    そして碓井さんはウェブ漫画原作のドラマに期待することとして、「大衆受けするものだけではなく、尖ったものや深いものがウェブ漫画にはある。ぜひドラマ化する際には、中途半端に視聴率を取ろうとするよりも、ウェブ漫画を応援する気持ちで、作品の個性を大切にしながら、その漫画の世界観を前面に打ち出してほしい」と語った。

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