2024年 4月 23日 (火)

メディアがだんまりをきめこんでいる間に、読者は、その他の場所で真実に「近いもの」を感じとっている【ネットメディア時評】

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クイズです。どこが悪かったんでしょう?

   さて、どの辺が反発を食ったとあなたは思うだろうか。

   朝日新聞がとにかく大嫌い、あとドナルド・トランプ氏を「かわいい」と評することが許せない!という強硬派はひとまず置いておくと、

(1)朝日離れの原因を「かわいくない」からという現状認識がずれている
(2)読者との距離を近づけることを「かわいい」とか言っちゃうセンスがダメ。迎合的な上に、逆に「上から目線」だ
(3)第一、新聞たるものそんな小手先のイメージ戦略じゃなく、ジャーナリズムの力で勝負せんかい!
(4)そもそもジャーナリズムが「かわいい」なんぞ目指すな! ジャーナリズムとは戦いじゃ!!

   怒っている人たちの主張は、だいたいこの4点と、感情的反発が混じり合っている感じだ。

   いや、気持ちはわかる。

   だって記者たちからすれば、自分たちは日々、「権力」や「社会の不正義」と対峙し、あるいは現場の理不尽に心身をすり減らしながら、最前線で戦っているわけである。にもかかわらず当の身内が、自分たちの仕事を「かわいくない」とか言い出したのだ。そりゃあ、「かわいい」「感じの良い」なんて知るか! 自分たちは記者として戦うのだ!! とも言いたくなる。

   社内の怒りの声に押されたのか、記事の見出しもいつの間にか「記者の個性や思い伝える 活字メディアが音声始めた事情」に。しかしこの見出し、クリックしたくなるかな。

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