2020年12月9日付の朝日新聞朝刊に掲載された雑誌広告で、誤って過去の素材を使用したとして、朝日新聞社と、出稿主の日経BPが揃って謝罪した。広告をめぐっては、読者から指摘が相次いでいた。災い転じて...「久々に見た大事故...」「元新聞広告担当者としては震えが止まらない事案」「怖すぎる。。。他人事じゃない。。。」「他人事ながら心臓止まるわ」――。朝日新聞の9日付朝刊を見て、多くのツイッターユーザー、特に広告関係者が震えあがった。29面(社会面)の記事下(5段1/2)に、雑誌『日経おとなのOFF』(日経トレンディ)の広告が掲載されたが、「絶対に見逃せない美術展2020」とのキャッチコピーの通り、なぜか昨年末発売のバックナンバーが紹介されている。同日付の日経新聞にも同誌の広告が載ったが、12月9日発売の最新号「2021年絶対に見逃せない美術展」の紹介だった。出稿主の日経BP社はその日に気づき、「広告内容が誤っていました。申し訳ありません」とツイッターで謝罪。朝日新聞社も翌日の朝刊で「前年の広告原稿でした」と誤りを認め、「謹んでお詫び申し上げます」と陳謝した。数百万する広告枠での大きなミス。担当者は冷や汗ものだが、SNS上では大きな話題を集め、「この事で増刊号購入したくなりました」「新聞とってませんし、この事故で知ることができました。購入します」「この大誤植というか地獄級の入稿ミスが話題になったおかげでこの本を知ってamazonでポチッった」と意外な効果をもたらしたようだ。
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