2024年 4月 27日 (土)

気づかなかったことも「無理やりにでも変わっていかざるを得ない」 曽我部恵一が、コロナ禍の今考えること

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大学は「新歓コンパが楽しい」なんていう場所じゃない

   ――大学も全然違うものになりましたよね。

曽我部:子供がいま大学1年で、本当なら「めちゃくちゃ楽しいキャンパスライフを送っている」みたいなところなんだけど、今は家でリモート学習してる。でも、大学って専門分野を深く勉強しに行く場所だから、本当は「新歓コンパが楽しい」なんていう場所じゃない。僕の時にはそれしかなかったけど(笑)。それでいろんな先輩とか同級生とか、いろんな人間関係ができて、勉強そっちのけで遊ぶのが楽しいっていう価値観だった。でも大学って本来そういうところじゃないじゃないですか。

   ――確かにそうですね。

曽我部:キャンパスライフがないから寂しいだろうなって思うんですけど、それでいいんでしょうね。本当は。大学も勉強したいという人が行けばいいんじゃない、って思う。あんな大学のでっかい校舎とか必要ないわけだし、維持費とかがなくなれば、大学に行くお金って安くなるんじゃないって。今までお金のことで大学を断念した人がめちゃくちゃいるわけでしょ。そういうこともなくなればいい。あとは対面授業に拘束されないわけだから、自分で働いて稼いで大学の勉強をリモートで受けるっていうスタイルを、本当にちゃんと考えるべきだと思う。そうしたら、どんな人だって大学に行けるかもしれない。1日3時間でカリキュラムを組めるならば、それ以外のところで十分仕事できる。

   ――そうなると、新卒一括採用をはじめとする日本社会の大学に対する古典的な考え方も変わっていきそうですね。

曽我部:だから、本当に最悪のシナリオは、このままコロナが終わって全く元どおりに戻っていくこと。満員電車に朝乗って会社に行くのがスタンダードになってしまうというのは、もったいない。大学や会社のあり方はこれ(コロナ禍)で変わっていかないと、本当に古い習慣に引っ張られる国になっちゃうのかなと思いますね。
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