2024年 4月 20日 (土)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
「この国のために戦う」と議事堂に向かった支持者

「いかなる手段を使っても最後の最後まで闘う」

   1月5日夜、ホワイトハウス前の広場で、「MAKE AMERICA GREAT AGAIN」の毛糸帽を被った40代ほどの男性ライアン(ワシントン州在住)が私にこう語った。

「明日、何が起きるのか、待っているところだ。この国を取り戻すために、立ち上がらなければならないのか。この国は我々のものだ。アメリカ人として憲法で守られた権利を守るために、いかなる手段を使っても最後の最後まで闘う」

   6日の大規模抗議集会でも、私の後ろに立っていた男性がこう言った。

「バイデンが大統領になるようなことになったら、国を取り戻す準備はできている。そのために、議会の中に入って、議員を外に引きずり出さなければならないなら、そうする。独立戦争の時にも、僕らはそうしたのだから」

   すると、彼の隣にいた青字で「TRUMP」と書かれたピンクの毛糸帽を被った女性が、会話に加わった。

「独立戦争の時、棒でも石でも弾丸でも、何でも武器にしてイギリスと戦ったのよ。あの時できたのだから、今もできるわ。私たちはアメリカ人。神の下の国。神のため、この国のために戦うのよ。大統領選の投票を盗んだ敵が国内であろうと、国外であろうと。それは、憲法で守られた私たちの権利だから」
「そうだ、国内も国外もだ。共産主義と戦う」
「そうなればあなたたちは、連邦軍と戦うことになるのでは?」
「連邦軍の中に我々を阻止しようとする者がいれば、もちろん排除する」

   集会にトランプ大統領が登場する前の演説で登壇者が、「我々の祖先は、世界で最も偉大な国の基礎を守るために、時には命を犠牲にして戦ったのだ。アメリカのために闘え!」と呼びかけると、「闘え!(Fight!)」と群衆が大声で連呼した。

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