「いきなり廃止」の可能性は低いが...
参考までに、2018年に廃止された三江線の平均通過人員は58人/日(2015年度)だった。
とはいえ、利用客が少ないからと言って「いきなり廃止」とはならないだろう。ただ地元自治体に鉄道施設への負担をお願いする「上下分離方式」や利用客増加への施策が難航した場合は廃止の議論も取りざたされるだろう。
また富山市を走っていた富山港線のように、別会社の運営によるLRT(次世代型路面電車システム)への転換も考えられる。いずれにせよ、JR西日本内のローカル線をめぐる議論が進むことは確実だ。
(フリーライター 新田浩之)