2021年 6月 25日 (金)

議論百出の「100日後に食われるブタ」動画 目的は?本当に食べるの?飼い主に聞いた

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   「100日後に食われるブタ」という動画チャンネルがYouTubeで注目を集めつつある。可愛らしいブタを飼う様子が毎日投稿されているが、本当に食べてしまうのか、現在のほのぼのとした動画風景とのギャップで気になるネットユーザーが少しずつ増えている。

   「飼い主」とこの企画の発案者は取材に対し、ブタの運命については逡巡(しゅんじゅん)しつつも、フードロスなどの食をめぐる問題に目を向けてほしいと訴える。

  • 注目を集めている当のブタ、名前は「カルビ」(飼い主提供)
    注目を集めている当のブタ、名前は「カルビ」(飼い主提供)
  • 注目を集めている当のブタ、名前は「カルビ」(飼い主提供)

「もっと炎上するかと思っていました」

   YouTubeチャンネル「100日後に食われるブタ」で動画が初投稿されたのは2021年5月25日。「初めて家に来た、生後75日のミニブタがかわいすぎる」というタイトルで子ブタを飼う様子が投稿されている。子ブタの名前は「カルビ」(通称:カル様)で、毎日様々な仕草を投稿している。一見ほのぼのとしたペット動画にしか見えないが、コメント欄ではその是非をめぐり議論が交わされている。ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者の「ひろゆき」こと西村博之氏に紹介されるなど、注目度が高まっている。

   このチャンネルは個人ではなく複数人で運営されていた。運営主である動画編集や教育などの事業を行っている会社社長S氏と、ブタの飼い主が取材に答えた。飼い主はS氏の企業が主催している動画編集で収益を得る講座の参加者の1人だった。

   YouTubeで「バズる」動画の企画を考えていたが、既に犬や猫のペット動画は飽和状態。そこで差別化しつつ、メッセージ性のある内容を視聴者に伝えられるものとしてこの企画が浮上したそうだ。タイトルは人気を呼んだ「100日後に死ぬワニ」の影響もあったという。

   S氏は、

「可愛いブタを通じて日本にもあるフードロスや、そのために家畜の命が無駄にされていることを知ってほしいと思います」

   と話す。飼い主も「日本では廃棄される食品量は年平均3000万トン(※)にもなるそうです。私たちが知らないうちにこれだけの食料と動物の命が無駄になっている現状に、行政や企業もフードロス減の取り組みを始めていますし、この問題を身近に感じてもらえればと」と語る。※2018年度の食品廃棄物等の発生量は約2531万トン。うち、本来食べられるにもかかわらず捨てられている食品ロスの量は約600万トン(環境省・農水省調べ)。

   動画の評価欄は高評価と低評価がどの動画も5:1~2:1ほどで推移している。「もっと炎上するかと思っていました」(S氏)とのことで、チャンネル登録者数も順調に増えており、「伸び率も高いですし、50万人、100万人の登録者を目指せる伸びしろはあります」と前向きだ。

「本当に食べるの?」答えは...

   「もっと後で、100日目が近づくにつれて注目度が上がるものと思っていましたが、こんなに早く視聴者やメディアに注目されるとは想定外でした」(S氏)とのことだが、本当に100日後にブタのカルビ君を食べてしまうのか。単刀直入に聞いてみると「そのつもりですが、まだ断定はできないです」と答えた。「これから99日目までのカルビの成長と、視聴者の皆さんがどんな反応を見せるか、それらから私達も何を得るか、じっくり考えた上で本当に食べるのかどうか結論を出すかと思います」。

   その上で「どんな結末になっても、視聴者の皆さんがフードロスを知ってくれたり、動物を飼う・食べるとはどういうことか学んでもらえたら、この企画の意義はあったといえます」という。

   飼い主も動物を飼う経験は初めてだったが、「思った以上に可愛くて人懐っこくて、こんな可愛い動物の命をいただいているんだなと実感するようになりました。豚肉も『カルビと同じ肉なんだな』と思って食べています」とブタを飼ってみた感想を話してくれた。ブタは綺麗好きで知能も高く、人懐っこい。毎日カルビに接して、視聴者と同じ目線でこのブタをどうするか考えるようになったという。

   ちなみに今は子ブタだが、ブタはエサが多ければその分大きく育つものの、家庭で飼育しており給餌量は比較的少ないため、100日目になっても養豚場のブタほどの大きさにはならないと、ブタの販売者から聞いているという。それでも生後175日というのは肉として食べるのにちょうどよい時期になる。

   可愛らしいカルビの命運は、飼い主と運営者の決断そして視聴者の反応次第のようだ。100日目まで動画投稿は毎日続く予定だが「社会にいい影響を与える動画を作り続けたいと思います」と企画を立案したS氏は話す。

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