定食屋で女性の店員からもらった手紙を紹介した、あるツイッターユーザーの投稿が話題となっている。投稿者はツイートで、渡された手紙を店員からのラブレターだとして紹介。そこには、もちろん愛の言葉がつづられている、と思いきや...。「失礼でしたら申し訳ありません」今回、話題になっているのは、ツイッターユーザーの「貝澤カイザー」(@Kaiser_ritsuko)さんの投稿だ。2021年7月19日、「定食屋で女性店員からラブレターをもらいました」と、1枚の写真を添えてツイートした。投稿された写真を見ると、伝票の裏に書かれたこの「ラブレター」には、「失礼でしたら申し訳ありません。Tシャツが裏返しです」と、書きこまれている。大っぴらに伝えて恥をかかせないようにという、店員さんの心遣いが感じられるような出来事を紹介した投稿には、21日昼時点で18万件超の「いいね」が投じられ、2万6000件もリツイートされるなど大きな話題となった。ツイッターでは、「粋なラブレターっす」「神対応過ぎて、顔熱くなるわ!」「ほれてまうやろー!」「明日からお店に裏返しのTシャツで行く人増えそう」などと反応が寄せられている。一体、この「ラブレター」はどのようにして渡されたのだろうか。J-CASTニュースは、投稿者を取材した。「お手洗いはあちらです!」20日に取材に応じた投稿者・貝澤さんによると、ツイートで報告したのは、19日の13時前頃、群馬県前橋市のとある飲食店での出来事だったという。手紙を渡されたのは食事中、一休みしたタイミングだったといい、「もちろんラブレターなどではないということは分かっていたので、何か大きな粗相でもあったか!? と一瞬焦りました」と当時の心境を語り、「女性の店員さんから両手でごく丁寧に渡して頂きました」と説明した。貝澤さんはカウンター席で30~40分ほど滞在していたが、それまではとくにTシャツについて、店員からの視線などは感じなかったそうだ。食事の前にも用事があったそうで、その時からシャツを裏返して着ていることに気付かず過ごしてしまったことから、「文面を読んだ時は『やってしまったな......』と思いました」と振り返った。さらに、その後の店員さんの対応について、「退店の際にはニッコリと微笑んで『お手洗いはあちらです!』という気遣いまでして頂きました」と話した。どうやら、貝澤さんがその場で表裏を直すだろうと踏んで、場所を案内もしてくれたようだ。「ラブレター」としてツイートされた事から、ネット上では恋の始まりを期待する声も多く寄せられていた。この件について、貝澤さんは、「私もいい歳なのでそれで恋愛感情を持ってしまうようなことはありませんが、声に出して指摘されるよりずっと有難かったのは間違いありません」また、居酒屋営業がメインだというお店について、「一人酒が好きなので、居酒屋としての営業が再開したら、ぜひ夜もお邪魔してお礼を言いたいと思っています」とも言及。そのうえで、今回の件を「よくある失敗談レベルの話」だとしながらも、ネット上で大きな話題となっていることには、「コロナやオリンピック等の諸々で世の中がちょっと殺伐としていて、みんなちょっとほっとできるような話を無意識に求めているのかな」と話した。
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