2021年 9月 20日 (月)

アフガン・カブール発った最後の民間機 「トルコ航空」の脱出フライトで思い出す36年前の出来事

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   アフガニスタンのガニ大統領が反政府武装勢力・タリバンへの抵抗を断念し、国外に脱出したことで、タリバンの報復を恐れた人々がカブール国際空港に殺到している。

   すでに民間航空機の運航はストップしており、軍用機による外交官や駐在員を対象にした脱出作戦が続いている。航空機の位置を表示するウェブサイト「フライトレーダー24」で確認できる限りでは、日本時間2021年8月17日時点で最後にカブールを出発した民間機は、ターキッシュ・エアラインズのボーイング777-300ER型機。アフガンの政権崩壊が確定的になり、今後の情勢が不透明になった後に本拠地のトルコ・イスタンブールを出発し、アフガン入りした。ターキッシュ・エアラインズは、1985年にイランに救援機を飛ばし、日本人を輸送したこともある。当時のエピソードを連想する人も少なからずいるようだ。

  • 現時点でカブールを最後に脱出した民間機はターキッシュ・エアラインズ機だ(写真は「フライトレーダー24」から)
    現時点でカブールを最後に脱出した民間機はターキッシュ・エアラインズ機だ(写真は「フライトレーダー24」から)
  • 現時点でカブールを最後に脱出した民間機はターキッシュ・エアラインズ機だ(写真は「フライトレーダー24」から)

航空当局は「管理されていない空域を自らのリスクで飛ぶ」ことを求める

   政権崩壊が確定的になったのは、2021年8月15日深夜から16日未明(いずれも日本時間、以下も同様)にかけてだ。ロイター通信の場合、15日22時49分にガニ大統領がタジキスタンに向けて出国したことを報じ、16日0時30分にタリバンが大統領府を占拠したことを伝えた。

   その後も、シンガポール航空、中華航空、ベトナム航空、エバー航空、ユナイテッド航空などがアフガン領空を通過したが、徐々に迂回するようになった。例えばシカゴ発ニューデリー行きのエア・インディアのAI126便は14時30分頃にアフガン領空に入ったが、直後に進路を変えて西側のトルクメニスタンに抜け、目的地をアラブ首長国連邦(UAE)のシャールジャに変更した。

   さらに、アフガンの民間航空局(ACAA)が17時前に出した航空情報(ノータム)では、カブールFIR(アフガン上空)の管制業務は軍に引き渡され、民間機向けの管制業務は提供されないことを宣言。「管理されていない空域を自らのリスクで飛ぶ」ことを求めた。

   そんな中で、「フライトレーダー24」によると、8月16日に民間機で唯一アフガンに到着したのがターキッシュ・エアラインズのTK706便だ。元々トルコの最大都市・イスタンブールとアフガンの首都・カブール間を定期便として運航していたが、政権崩壊後も欠航せずに運航した。

   「フライトレーダー24」のデータと、ターキッシュ・エアラインズがウェブサイトで公表している運航情報によると、TK706は定刻から30分ほど遅い7時6分にイスタンブール空港を出発し、同23分に離陸。12時15分にカブール空港に着陸し、定刻より1時間10分遅い12時25分に空港ターミナルに到着した。

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