ロックバンド「KingGnu」の常田大希さんが2021年8月23日、フジロック出演後のツイートを取り上げた一部報道に苦言を呈した。常田さんは22日、新型コロナウイルス感染拡大下で開催され賛否を呼んだフジロックへの出演を終え、ツイッターに「怒りの矛先を間違えるなよ?」などとするメッセージを投稿していた。「皆んなその中で必死にそれぞれの業界を守るため働いている」常田さんは20日に自身の音楽プロジェクト「millenniumparade」として、21日には「KingGnu」として、フジロックのステージに立った。出演終えた翌22日にはツイッターで、以下のようにつぶやいた。「色んな人生、職種があって多種多様な"誠実"がある中で、法律や行政命令が俺達民衆の最大公約数な訳で(健全な民主主義前提)皆んなその中で必死にそれぞれの業界を守るため働いている。怒りの矛先を間違えるなよ?」このツイートは一部スポーツ紙のウェブ版に、常田さんがフジロックに出演したことと合わせて報じられたこともあり、大きな注目を集めることに。インターネット上では、常田さんの投稿内容に批判的な声も上がっていた。こうした状況を受けてか、常田さんは翌23日朝になって、「意図的に誤解を生むような悪質な見出しのネット記事が出るのが悔しいねー」と一部報道に苦言。続けて、「あれにも規制必要じゃないか?標的にされる人間によっては深く深く病むぜ」ともこぼした。常田さんはさらに続けて、「最後に」と題して自身の思いをまとめた文章を投稿した。冒頭では、音楽業界の苦境を改めて訴えている。「音楽業界はコロナ発生から長期に渡る自粛でたくさんの場所が潰れたり大勢のスタッフが仕事を失ってるこの一年、長期に渡り行政の指導を徹底的に受け入れ向き合ってきました」「世話になってきた音楽関係者達を見殺しに出来る訳もない」同じメッセージでは、今回フジロックの出演を決めた理由として、「行政からの要請の範囲内に規模縮小&感染対策をしてフジが開催する以上、そこに恩がある立場としての判断があった」ことを挙げ、常田さん自身、出演に迷いがあったことも明かしている。「身内に医療従事者も勿論いますしどうしようもない葛藤は無い訳はないし、世話になってきた音楽関係者達を見殺しに出来る訳もない」少なからず厳しい意見がある音楽フェスの開催・参加に加え、22日のツイートが賛否を呼んだことから、同じく音楽を共にする仲間への謝罪のメッセージも添えた。「応援してくれる仲間達みんなにはこんな形で目立ってしまい申し訳ない! ホント難しい世の中だわ 本来素敵な作品を真摯に作って発表したいだけの自分だからこの件についての発言はもういたしません」常田さんの一連の発信には、ファンからの激励の声が多く届いている。「いろいろな思いがある世の中ですが、シンプルに音楽に感動し、涙が出ました。また心から楽しめる日が来ることを祈ってます」「色々な捉え方があり難しいですよね...確かに何が正解かは今は分かりません。でも、少なからず音楽が人々に与えるパワーはあります。私は久しぶりに嫌な事を忘れて幸福感でいっぱいになりました」「配信で観ました!去年はあらゆるエンタメが無くなって暗い気持ちになっていた分、元気を貰えました」「早くまた皆で、LIVEで大合唱できる日が来るのを、ただただ祈っています」
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