2021年 9月 19日 (日)

「岩下の新生姜」が苦渋の決断 類似品対策でパッケージ変更...社長も「正直悩みました」

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   食品メーカーの岩下食品(栃木市)が、主力商品の「岩下の新生姜」のパッケージをリニューアルする。目的は「類似品対策」だ。これまでの巾着パッケージから平袋に包装を改め、類似メーカー製品との誤認防止を図る。

   岩下食品はこれまで、類似の生姜製品を販売する企業に対し、警告書を送付するなど再三にわたってパッケージデザインの変更を要求してきた。2021年9月8日から新パッケージ製品の出荷を始める。

  • 「岩下の新生姜」新パッケージデザイン
    「岩下の新生姜」新パッケージデザイン
  • 旧デザインからの変更点
    旧デザインからの変更点
  • 「岩下の新生姜」新パッケージデザイン
  • 旧デザインからの変更点

6度にわたり警告書送付

   新パッケージの「岩下の新生姜」は、1987年の発売開始以来、34年続いてきた巾着タイプから、包装を平袋に変更。パッケージに同社の「岩下の新生姜ミュージアム」の公式キャラクターの「イワシカちゃん」を採用した。いずれも、類似品とのデザインの差別化が目的だ。

   岩下食品は、類似する生姜製品のパッケージデザインなどを長らく問題視してきた。

   同社の発表によれば、2019年11月に商品名とデザインの使用停止を求める警告書を販売企業に初めて送付すると、20年11月までに6度にわたり同様の警告書を送付してきたが、相手側は反論となる回答書を送付するにとどまり、デザイン変更には応じていない。

   岩下食品の岩下和了氏もツイッターで、類似品を販売する企業側の姿勢を批判する投稿をしばしば行っている。

   岩下氏が20年12月のツイートで伝えたところによれば、2003年当時にも同社から通告書を送付していたが、岩下食品がデザインを変更すると相手側もデザインを変える状況が続いていた、という。

「類似品被害が少しでも減ることを願ってやみません」

   パッケージリニューアルを伝えた8月30日の発表には、岩下社長のメッセージも掲載されている。そこでは、「類似品を出している会社が変える気がないなら、私どもの側で変更していくことを決断しました」などとして、次のように訴えている。

「巾着パッケージには私どもも永年の深い愛着を持っておりました(中略)これを変更するのが正しいのか、正直悩みました。しかし、お客様が間違えて残念に感じるような状況を防ぐことが優先と判断しました」
「『岩下の新生姜』の新しいパッケージが、これまでのパッケージ以上に愛されることを、そして類似品被害が少しでも減ることを願ってやみません」

   9月1日、J-CASTニュースの取材に応じた岩下食品の担当者は、類似デザインをめぐる経緯は8月31日の発表の通りと答えた上で、

「イワシカちゃんを描き、『岩下の新生姜』の製品名を大きくとることで視認性が高まり、識別が容易になる狙いもあります。また巾着の包装に用いるリング留めが不要になり、プラスチックごみ削減にも貢献しております」

と説明している。

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