2024年 4月 18日 (木)

「両足がない選手」の金メダルに、どこか自分を重ねた 僕が東京パラリンピックで泣いた瞬間

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誰しも無限の可能性がある

   車いすスポーツでは、ラグビー日本代表が金メダルを目標にしていた中、銅メダルで大会を終えました。でも、応援している身としては十分でした。何が感動したかというと、準決勝で英国に負けた時、つまり金メダルを逃した時に、選手たちが泣いていたんですよ。まだ3位決定戦でメダル獲得のチャンスはあるのに。それを見て、やっぱり悔しいよな、泣いていいよと思って、僕も試合を見ながら泣いていました。

   元々の意気込み、日本開催のパラリンピックで金メダルを取るという思いが本当に強かったのが伝わりました。それでも、切り替えて3位決定戦はオーストラリアに見事勝利。最後まで戦い抜いての銅メダルでした。

   僕は東京オリンピックの聖火ランナーで走る予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で公道走行は中止になりました。その時、競技用義足を提供してもらって、オズール社内に残っています。東京パラリンピックを見て、また時間を作って、プライベートで履いて走ってみたい気持ちも出てきました。ただ、義肢装具士がいないと使えないので、タイミングが合えば、というところですね。

   この東京パラリンピックでは、日本代表がメダルを獲得したというニュースが、テレビの速報やスマートフォンのプッシュ通知でどんどん送られてきました。そんな情報の伝わり方も含め、これまでの大会とは違う盛り上がりがあったと感じます。

   僕自身も日々YouTubeやSNS、メディアなどで情報発信しています。パラリンピックを通じて改めて思ったのは、誰しも無限の可能性があるということ。いろんな障害がある人が世の中にいます。会社員として仕事をしていたり、アスリートとしてスポーツをしていたり、「自分らしさ」にはいろんな形がある。誰の想像もつかない、型にはまらない生き方がそれぞれにあるんだと、パラリンピックを通じて感じました。

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