2024年 4月 26日 (金)

プラレールで「東京の過密ダイヤ」再現 トラブル続発も「楽しい!」...48分間の舞台裏を聞く

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ダイヤ運転の面白さは?

   人力でダイヤ通りの運転を行う場合、駅ごとにポイント転換と発車指示を出す担当者がいて、時刻表を確認しながら走らせる。実際の鉄道でもコンピューターが普及するまで使われていた原始的な手法だ。

   運行を担当したサークルメンバーの感想はどうだろうか。J-CASTニュースが10月下旬に取材すると、最も難しい新宿駅を担当した団長のじょーがさきABCさんは「めちゃくちゃ疲れます! でも楽しい!!」という。

「走ってくる列車と紙の時刻表、時計の3つを見比べながら、次の列車の到着時刻や出発時刻、入線番線を確認して、ストップレールやポイント操作して、遅れてきた列車はどうするのか考えて、列車を遅らせてしまったら隣の駅担当に声掛けをして......ってのを約48分間夢中でやり続けました。脳みそと手が動きっぱなしで、終電を出した後は不思議な達成感と疲労感に浸れました(笑)
あと、撮った動画を後日に見返すのも楽しいです。ダイヤ通りに綺麗に走っている様子もあれば、トラブル対応に追われてあたふたしている様子もあって、運転会の思い出に浸れます(笑)。『新宿駅』や『蛇窪信号所』(湘南新宿ラインと横須賀線の分岐点)、『大船駅』あたりをたくさんの列車が行き来する風景を表現できて大満足です!」

   線路のレイアウトを設計し、JR直通線と相鉄が接続する西谷駅を担当したなまこさんはこう振り返る。

「自分が設計した通りにレイアウトが出来ていくのは責任重大ではありますが、とても面白いです。ダイヤ運転のダイヤ設計も担当しましたが、こちらも計画通りに列車が走って待避や接続を行えると感動します。設計は準備がメインになるので大変ではありますが、形になるとやってよかったなと思います。ダイヤ運転では西谷駅を担当しましたが、隣の駅が企画代表担当だったこともあり、比較的平和なダイヤ運転でした」

   その企画担当代表で、相鉄二俣川駅を担当したがしみやさんは、実際の鉄道さながらの臨場感があったと振り返った。

「別々の方向からタイミングよく列車が到着して接続をする光景が実物とそっくりで特に感動しました。これまでの運転会でも、同じように2つの列車が揃って到着したり、列車の追い越しが予定通り行われたり、車庫から出てくる列車が他の列車を邪魔しないようタイミングよく出てきたりといった、ダイヤの美しさや緻密さが感じられる光景が表現できるのが醍醐味だと思っています。
一方で必ずしもダイヤ通りにならない場面もあります。列車が遅れれば発車の順序を変えたり、追い越しを行う駅の変更、折返し列車の変更など速やかな判断を迫られます。運行中に車両の電池が消耗して走りが鈍くなった場面もあり、車両交換をするために予備の車両を車庫から臨時に回送するような場面もありました。このような予定外の出来事への対応も、ダイヤ運転の面白いところだと考えています」
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