2024年 4月 27日 (土)

ちむどんどん「伏線回収」に違和感噴出のワケ 識者に聞いた「カムカムとの違い」とは

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「やや強引な印象も...」

   まず編集部は、オーナーとの出会い、そして、オーナーが大叔母であることに気付くというのは他のドラマでも言われる「伏線回収」と言えるのか聞いてみた。

「『伏線回収』とはあらかじめほのめかされた思いもよらないものがあとあと物語に関わってきて驚くような隠し技です。房子が大叔母だったことが後で分かるのは物語の展開の一部ですし『伏線回収』とはいえないでしょう。仮にそうだとしても松竹梅でいえば梅コースです。何かあるぞと匂わせ過ぎています。優子や暢子が房子をあの大叔母だと思いもよらないでいたことにやや強引な印象もありました。子供が東京に引き取られるとき、大叔母の名前や東京でなにをしている人なのか、大事な子供を預けるのですから、事前に情報を得て暢子にも認識させるものではないかと釈然としない視聴者もいたと思います」

   では、どのような展開なら「伏線回収」と言えるのだろうか。

「例えば、2017年度前期に放送された『ひよっこ』では、序盤にヒロインのお父さんが洋食店にお重を預けてその後行方不明になります。お父さん探しは行われますがお重のことはまったく出てこないままで最終回になってようやく印象的な役割をします。これは最初から『伏線』として仕込んでいたわけではなかったそうですが、お重という何気ないものがふと出てくるこういう意外性が物語の味わいになると思います。『ちむどんどん』なら、たとえばニーニーが詐欺にあった960ドルが、20年前に買った金が高騰しているような感じで、最終的に何倍にもなって返ってきたら素敵な伏線回収ではないでしょうか」
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