2024年 4月 23日 (火)

高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
「節電ポイント」はわずかばかり...政府の対策に合点がいかない理由

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安全を考慮しながら、社会的コストを低減する方法が必要

   本当に原発の安全性だけを考慮するのであれば、原発はない方がいい。それでは、電力供給という社会的使命が達成できない。

   そこで、安全を考慮しながら、社会的コストを低減する方法が必要だ。それには、再稼働をさせながら、同時に安全対策を講じるのがいい。原発でも、稼働中と不稼働中のリスクでは顕著な差はない。であれば、稼働させながら安全対策を講じれば、安全と電気供給の両立が可能だ。

   電力は社会インフラだ。社会インフラの工事は、動かしながら行うのは当然だ。電車の駅でも、高速道路でも動かしながら工事するのに、なぜ原発ではダメなのか、さっぱりわからない。

   それなのに、わずかばかりのポイントで国民に節電を要請するのは、合点がいかない。

   筆者は、省エネのためには、既存住宅の断熱改修が効果的なので、補正予算で対処すべきといってきた。政府の回答は、新設住宅でやるとのことだった。ここでも政府の対応はずれている。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。


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