2024年 4月 30日 (火)

打棒爆発のヤクルト村上宗隆、「村神様」流行語候補に? 重なる6年前の「神ってる」ブーム

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   ヤクルト・村上宗隆が驚異的なペースで打ち続けている。2022年6月29日の広島戦(マツダ)では2打席連続アーチを放つなど猛打賞4打点の大活躍。チームも9-2の快勝で今月18勝目を挙げ、02年8月の球団最多記録の月間19勝に王手をかけた。

   チームを引っ張る村上の活躍に、SNS上では「村神様」とたたえる声が広がっている。重なるのは、鈴木誠也(現:シカゴ・カブス)が広島時代に巻き起こし、流行語にもなった「神ってる」ブームだ。

  • ヤクルト・村上宗隆(写真:ロイター/アフロ)
    ヤクルト・村上宗隆(写真:ロイター/アフロ)
  • 幼少の頃の村上選手(本人のインスタグラム、2022年2月2日の投稿より)
    幼少の頃の村上選手(本人のインスタグラム、2022年2月2日の投稿より)
  • ヤクルト・村上宗隆(写真:ロイター/アフロ)
  • 幼少の頃の村上選手(本人のインスタグラム、2022年2月2日の投稿より)

「投げる球がない」他球団スコアラーも呆れる

   村上の凄みが凝縮された2発だった。2点リードの8回1死。菊池保則のスライダーを振り抜き、左中間スタンドに今季初の3試合連発となる28号2ランを放った。さらに、9回無死一塁の第5打席には、松本竜也のカーブを左中間に運ぶ2打席連続の29号2ラン。緩い球に体の軸が崩れず、下半身の粘りで逆方向に飛ばす、パワーと高度な打撃技術を兼ね備えているからこそ打てた一発だった。

「緩急でも崩せないし、長打をケアして外角に投げても逆方向のスタンドを越えていく。投げる球がないですよ」

   相手球団のスコアラーが呆れるほどの打撃だ。6月は22試合出場で打率.430、14本塁打、35打点と打ちまくっている。試合の中盤以降に効果的な殊勲打が多いのも特徴で、貢献度は非常に高い。

   シーズン通算でも73試合出場で打率.320、29本塁打、78打点。本塁打は9本差、打点は19点差と2位の巨人・岡本和真に大差をつけて独走。打率もリーグトップのDeNA・佐野恵太に1厘差に迫り、「令和初の三冠王」が現実味を帯びてきた。

15年には同僚・山田の「トリプルスリー」が流行語年間大賞に

   22歳の若き主砲が連日見せる衝撃的な活躍に、メディアやSNS上で「村神様」というキーワードが流行している。「神様、仏様、村神様」と称賛される光景は、16年に広島が25年ぶりのリーグ優勝を飾った時を思い出す。

   高卒4年目の鈴木が率.335、29本塁打、95打点と大ブレイクした年で、2試合連続サヨナラ弾を放った際に、緒方孝市前監督が「神ってる」と形容したキーワードが大ブームに。この年のユーキャン新語・流行語大賞で「年間大賞」を受賞した。

   もちろん、6年前の鈴木と同様に、村上も勢いだけで打っているわけではない。これだけ大活躍をしても浮つくことなく、地に足がついた姿勢で野球に真摯に向き合っている。怖いのは故障だけだ。

   ツイッター上ではすでに「今年の流行語大賞『村神様』いけるんじゃない?」「ヤクルトが優勝したら『村神様』が流行語大賞で良いのでは」などの声が聞かれている。「神ってる」の一年前には、奇しくも同僚の山田哲人が「トリプルスリー」で年間大賞を受賞していた。「村神様」の活躍から、今後も目が離せない。(中町顕吾)

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