2024年 4月 26日 (金)

「水ダウ」抗議の日本吃音協会、HP「生まれてこなければよかった」に批判→削除 「極めて不適切だった」と理由説明

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「すべての吃音当事者の共通認識であるかのように協会の公式サイトに記載してしまった」

   協会は4日、取材に対し、「TBSに対して抗議文を送ったことに関して、たくさんのコメントをいただきました。多くは『番組側に悪意は感じない』『抗議するほどのことではない』といったご意見です」と明かした。続けて「私たちも番組に悪意があったとは考えていません。しかし私たち吃音当事者の多くは日常の中でまさにその悪意のない嘲笑に深く傷つき、『大袈裟だ』『考えすぎでは』などの理解の無い言葉に心を痛めているのです」と説明した。

   たけしさんの気持ちを汲んでいないのではないかという指摘もあるが、協会は「私たちは吃音がある芸人さんを殊更に擁護したいと考えたわけではありません」と前置きした上で、「どもりながら話している人を馬鹿にしてる様子を放送したことに対して抗議をしているのです」と述べた。「インタレスティングたけしさんは大好きなお笑い芸人さんのうちの一人ですしとても応援しています」としている。

   協会は同日、ツイッターを更新し、「数多くの、応援や賛同のコメントと、一方では様々なご批判やご意見を頂いております中、いくつかの誤った情報に基づく誤解が生まれている面もあろうかと思い、日本吃音協会としての考えを改めてお伝えします」とした上で、今回の抗議に対する一部の指摘について、上記回答の一部と同様の見解を示した。また「放送を見た子供達が吃音がある人を同じように嘲り笑う様になる事を恐れているのです。様々な考えがあると思います。しかし私たちはそれを容認する社会を認めることは出来ません」と協会の立場を表明している。

   一方、公式サイトにある「『生まれてこなければよかった。』この言葉は120万人の人が一度は思った言葉です」などとする表現への批判について、協会は4日の取材に対し「ツイッターをはじめSNS上には様々な意見や考え方がありますが、その1つ1つに協会として対応をしたり、反論、もしくは否定したりする考えはありません」と見解を示し、「私たちのビジョンである『心からどもれる街と人と社会づくり』の実現をめざしてまいります」と答えた。

   こうした表現をサイトから削除した理由については5日、取材に「私たち協会メンバーの中には、吃音による幼少期のいじめ・からかいでのつらい経験を有する者が複数おり、その中で『生まれてこなければよかった』という個人的に持ちえた感情や言葉を、すべての吃音当事者の共通認識であるかのように協会の公式サイトに記載してしまったことについて、極めて不適切だと思いましたので、訂正/削除をしました」と説明している。

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