母は「ウクライナ人」だった... 死去のゴルバチョフ氏、体現した両国のねじれ

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妻の親戚がウクライナに

   ロシアのウクライナ侵攻について、「ゴルバチョフ財団」は2月26日、「一刻も早い戦闘行為の停止」などを求める声明を発表した。

   琉球新報によると、声明は「世界には人間の命より大切なものはなく、あるはずもない。相互の尊重と、双方の利益の考慮に基づいた交渉と対話のみが、最も深刻な対立や問題を解決できる唯一の方法だ。我々は、交渉プロセスの再開に向けたあらゆる努力を支持する」として早急な平和交渉を求めた。

   ゴルバチョフ氏の妻、ライーサさんの多くの親戚はまだウクライナにいるという。

   タス通信によると、ゴルバチョフ氏はモスクワ市にあるノボテビチ墓地の妻のライーサさんの隣に埋葬される予定だ。

   ウクライナは、ゴルバチョフ氏のペレストロイカが引き金になって独立した。だが、皮肉にもそのウクライナがロシアの侵攻を受ける中、ゴルバチョフ氏は死去した。

   ゴルバチョフ氏は、東西冷戦終結への功績でノーベル平和賞は受賞したものの、自らのルーツに関わる紛争は未解決のまま残されることになった。

   先のAP通信のインタビューでゴルバチョフ氏は、プーチン評を尋ねられ、こう答えている。

「最初のうち私は彼をほぼ全面的に支持していましたが、やがて批判の声をあげはじめるようになりました。いまでもその見解を変えるつもりはありません」
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