2024年 5月 18日 (土)

井上尚弥、4団体統一戦実現なら「長期戦に」 対戦有力バトラー陣営、公式サイトで指摘

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   プロボクシングのWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(33、英国)とマネジメント契約を結ぶプロモート会社「プロべラム」が2022年9月1日に公式サイトを更新。バトラーと年内にも対戦が見込まれる世界バンタム級3団体(WBA・WBC・IBF)統一王者・井上尚弥(29、大橋ボクシングジム)に関する記事を公開した。

  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

井上、バトラーは試合合意を「望んでいる」

   世界主要4団体王座統一を目指す井上は、まだ手にしていない王座を保持するバトラーとの対戦を望んでいる。「モンスター」の次戦に世界中の注目が集まる中、米スポーツ専門局「ESPN」は22年8月24日に井上、バトラー両陣営が12月13日に日本開催で合意に達したと伝えた。

   プロべラムが公開した記事は、「井上尚弥はポール・バトラーとのバンタム級での試合が決定した場合、『長期戦』に備える」と書き出され、井上とバトラーは今年の後半に118ポンド(53.5キロ=バンタム級リミット)で4団体統一王者になるための試合について合意することを「望んでいる」とした。

   また、プロべラムが8月8日に公開した元WBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(39、フィリピン)のインタビュー記事を井上が読んだと指摘。ドネアはプロべラムとマネジメント契約を結んでいることから、同インタビューを通じて、井上との王座統一戦を熱望しているバトラーに戦術アドバイスを送っていた。

   ドネアは過去に井上と2度対戦している。19年11月の初戦は0-3の判定負けを喫し、WBC王者として臨んだ22年6月の世界3団体王座統一戦では2回TKO負け。リマッチでは井上の強打に沈んだものの、初戦はドネアの左フックで井上が右目上をカットするなど「モンスター」を苦しめた。

「ジャブを使い、スピードと横の動きを利用しろ」

   井上と2度拳を交えた経験から、ドネアはインタビューで「バトラーは意図した戦術をとってモンスターのペースに引き込まれないようにしなければならない」「バトラーが動き回れば井上にとっても難しい戦いになる」「ジャブを使い、スピードと横の動きを利用しろ」などのアドバイスを送った。

   井上は米国の権威あるボクシング専門誌「ザ・リング」(WEB版)が8月26日に公開したインタビュー記事の中で、ドネアがバトラーにアドバイスしたプロべラムの記事を読んだことを明かし、バトラーがドネアのアドバイス通りの戦術で挑んでくる場合、「長期戦になると思います」と語った。プロべラムは、この井上のコメントを引用して今回の記事を構成した。

   井上は次戦に向けて6月下旬にジムワークを再開し、8月19日に軽めのスパーリングを開始したことをインスタグラムで報告。一方のバトラーは「ESPN」による試合開催合意報道直後にインスタグラムのストーリーを更新し、筋肉トレーニングを行っている動画を投稿して「意気込み」をアピールした。

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