仕事でやっていることが、仕事の場以外の生活にも影響を与えてしまう現象を「職業病」と呼ぶことがあります。Twitterでは、職業病に関するさまざまな投稿が拡散されます。過去に反響を読んだ例をもとに、ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が深掘りしてみました。アニメを楽しめないアニメーター漫画家の見原由真さんが、夫でアニメの作画監督をやっているタッペイさんの職業病エピソード漫画を投稿して注目されました。タッペイさんは作画監督になりたての頃、テレビで流行りのアニメが放送されるとすぐにチャンネルを変えていたといいます。その理由は、アニメを観ているとキャラクターの作画や動きについて「オレだったらどう描く」といった視点で見てしまい、アニメを楽しむどころではなくなってしまうから。アニメーターの夫とアニメを見ようとしたら速攻でチャンネルを変えられた→素人では考え付かないような職業病目線が発動していた‐Togetterまた、VTuberとして活動するペケこさんは、日常生活の中でもBlender(オープンソースの総合3DCGソフト)の事ばかりを考えてしまうという漫画を投稿しています。スーパー銭湯でサウナの座席のカーブの構造が気になったり、自販機の中にある飲料のサンプルを見て、3DCG化する時のポリゴン数の節約方法を思いたりするなど、頭の中がモデリングのことでいっぱいの様子。スーパー銭湯に行ったのに頭の中でサウナの座席の角のカーブが気になったり自販機が気になる職業病‐Togetterこれらの漫画について、特に同じ業種に生きる関係者から共感の声や事例が多数寄せられました。プライベートな時間を過ごしている時であっても、頭から仕事でやっていることが抜けない様子は、まさに職業病の典型的な"症状"だと言えますね。メーカーから自衛隊員まで、職業病の範囲は広い一般の人から見て「そんな視点があったとは!」という発見があるのも職業病エピソードの面白いポイントです。漫画家の中村颯希さんは、印刷機器メーカーで採用を担当していた友人が「他社のプリンタで出力した履歴書を平気で送ってくる」と応募者について嘆いていたエピソードを投稿。印刷物からプリンタのメーカーまで分かるとは、素人からすると驚きです。印刷機器メーカーで採用担当してた友人が「最近の子は他社のプリンタで出力した履歴書を送ってくる」と言ってて職業病のすごさに驚いた‐Togetterこの投稿を受けて「食品工場に勤務経験のある方はコンビニの足ふきマットで必ず足を拭いて入店する」「アパレル勤務なので生地を遠目に見ても『あのニットはカシミヤ100%ね』と分かってしまう」など、さまざまな職種の人からその職業ならではのこだわりチェックポイントが挙がりました。自衛隊の人とキャンプに行った時の体験が話題になったことも。軍事フォトジャーナリストの菊池雅之さんはキャンプの際、一緒に行った自衛官はテントを片付ける際に「杭の穴を埋めて、土を戻して、上から葉っぱかけて」テントが張ってあった痕跡を完全に消してしまったそう。こういった行為には敵にキャンプを張っていた事がバレないようにするためという意味合いがあるようです。この投稿に対して、「自衛隊関係者とキャンプに行くと隣のテントと横一線になるように杭を打つ」「ロープの結び方が謎」といった、一般の人にとっては見慣れない手際を見ることができるという体験談が寄せられました。自衛官とキャンプへ行って驚いたのは、テントをしまった後に杭の穴を埋めて、土を戻して、上から葉っぱをかけて、テントの痕跡を完全に消してたこと‐Togetterさまざまな職種の人から発信される"職業病"の話題は、業界外の人からすると新鮮な視点や、発見がある興味深いものばかり。同業の人からは共感、業界外の人からは驚き、と反応の角度が異なる点もまた、拡散されやすいポイントなのかもしれません。Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。今回の記事で紹介したまとめ一覧アニメーターの夫とアニメを見ようとしたら速攻でチャンネルを変えられた→素人では考え付かないような職業病目線が発動していた‐Togetterスーパー銭湯に行ったのに頭の中でサウナの座席の角のカーブが気になったり自販機が気になる職業病‐Togetter印刷機器メーカーで採用担当してた友人が「最近の子は他社のプリンタで出力した履歴書を送ってくる」と言ってて職業病のすごさに驚いた‐Togetter自衛官とキャンプへ行って驚いたのは、テントをしまった後に杭の穴を埋めて、土を戻して、上から葉っぱをかけて、テントの痕跡を完全に消してたこと‐Togetter