2024年 5月 5日 (日)

玉川徹氏の出演継続に「テレ朝はジャーナリズムを捨てた」 元NHKの自民・和田議員が猛批判

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   元NHKアナウンサーで自民党の参議院議員・和田政宗氏が2022年10月19日、朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で事実誤認発言で謹慎処分(出勤停止10日)を受けていた同社社員の玉川徹氏が番組出演を継続することに対し、厳しく批判した。

  • 和田政宗氏(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
    和田政宗氏(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
  • 和田政宗氏(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

玉川氏「私に慢心とおごりがあったからだと反省いたしました」

   玉川氏は9月28日に放送された「羽鳥慎一モーニングショー」で、安倍晋三元首相の国葬をめぐり、菅義偉前首相の弔辞を「国葬の政治的意図」だと主張。「当然これ、電通が入ってますからね」と発言するも、事実に基づく発言ではなかったとして翌日謝罪した。テレビ朝日は玉川氏を出勤停止10日の謹慎処分とし、処遇が注視されていた。

   玉川氏は19日の生放送で番組に出演し、改めて謝罪と今後について語った。羽鳥アナウンサーが「玉川さんの10日間の謹慎処分が昨日で終わりました。ここで玉川さんから改めて説明、お詫び、そして今後についてです」とすると、モニタールームに立ったスーツ姿の玉川氏の映像に切り替わった。

   玉川氏は「おはようございます。今回の私の事実誤認のコメントにより、ご迷惑をおかけした電通および菅前総理大臣に対し、あらためてお詫び申し上げます。このような、事実に基づかない発言をテレビでしてしまったということ、それは私に慢心とおごりがあったからだと反省いたしました。申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

   「謹慎の10日間、私は事実確認の大切さ、テレビで発言することの責任の重さを考え続けました。そして事実確認こそが報道の根幹であると、その原点に立ち返るべきだと考えました」とした。

   今後については、以下のように説明している。

「これまで私はスタジオでさまざまなニュースに対し、コメントを続けてきました。これからは現場に足を運び、取材をし、事実確認をして、報告する。その基本にもう一度立ち返るべきだと考えました。そして、その結果はこの『羽鳥慎一モーニングショー』でお伝えする。そういうふうな考えに私は今回、至りました」

   現場で取材をするという形での番組出演継続については、報道局の幹部とも話し合い了承を得たという。「視聴者の皆様にも、ご理解いただけるとありがたく存じます」とした。

和田氏「コメンテーターとしても資格は無く、番組に出続ける心理が分からない」

   和田氏は19日、玉川氏の出演継続を報じたネットニュース記事を引用し、「テレ朝・モーニングショー 玉川徹氏が出演継続を表明。『これからは現場に足を運び、取材をし事実確認をして報告する』と述べたが、現場取材はジャーナリストとして当たり前であり、出来ていなかったのならコメンテーターとしても資格は無く、番組に出続ける心理が分からない」と厳しく批判した。

   続けて、「テレ朝は番組審議会で局の見解として、『玉川の発言はプロの水準には到底達していない』と述べており、プロの水準でない人物の起用継続は、テレ朝はジャーナリズムを捨てたということ。真面目に取材している記者があまりに可哀想。テレ朝の取材者全体が玉川氏と同様と思われて構わないということか」とした。

   テレビ朝日が公式サイトで公開している10月6日の放送番組審議会の報告によると、局側は「玉川の発言は、過去の情報のアップデート、最終的な事実関係の確認ができていなかったという完全なる事実誤認で、情報を扱って、それを伝えるプロの水準には到底達していない状況であった」とする見解を示していた。

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