画像編集ソフト「フォトショップ」で愛用していたブラシの先端が「知らない人の顔」だった――。こんな驚きの投稿がツイッターで話題になった。作画に用いていたブラシの先端を拡大すると、眼鏡をかけた男性のモノクロ写真が浮かび上がったという。J-CASTニュース編集部は2023年3月3日、ブラシの素材となった本人に取材した。「オレだよ!オレ!」イラストを勉強中だというツイッターユーザー・柳一さんは2月20日、愛用していたブラシの違和感に気づいた。ツイッターで写真付きで次のように投稿した。「ずっと使ってた有能ブラシが知らない人の顔だった件について」続くツイートによれば、「KK」というフォトショップ用のブラシで、イラストの下書き(ラフ)を描く際に愛用していたという。ブラシの先端を細めた状態で用いたり、連続して線を引き続けたりしていれば、ブラシ先端の形状は分かりづらい。しかし大きくスタンプのように用いると、笑みを浮かべた眼鏡の男性がキャンバスに現れる。この投稿は3月3日までに、4万8000件を超えるリツイート、20万1000件を超える「いいね」が寄せられている。彼はいったい何者なのか。ツイッターで拡散されると、すぐに本人が名乗りを上げた。「オレだよ!オレ!」台湾の人気イラストレーター・Krenzさんだ。美術講師として活躍しており、日本でも個展の開催や、同人誌即売会への参加で人気を博している。ツイッターのフォロワー数は30万2000人を超える。このブラシの詳細について、Krenzさんの美術教室「Krenz'sArtwork」を通じて、本人に取材した。生徒たちが面白がって作ったKrenzさんによれば、2020年ごろに生徒たちが面白がって作ったものだと説明する。「私もビックリしました。自分の顔がブラシになるとは思えなかったです」ブラシは多くの人に知られていると言い、利用者は1000人を超えるという。海を越えた日本でも「自分の顔」が素材となったブラシが活躍していることについては、次のように受け止める。「はっはっは、驚きましたね。正直言って、この状況に私もビックリしました。もし、このブラシが皆さんを助ける場合があるなら、ご利用してください」
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