2024年 4月 19日 (金)

「故意死球」発言物議の韓国投手が緊急降板 WBC直前、大谷翔平と「明暗分かれた」地元メディア指摘

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   ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表は2023年3月6日、京セラドームでオリックスと強化試合を行い2-4で敗れた。試合は韓国が6回までに4点を失い、9回に反撃して2点を獲得したものの力及ばなかった。

  • 大谷翔平選手(編集部撮影)
    大谷翔平選手(編集部撮影)
  • 大谷翔平選手(編集部撮影)

大谷は2打席連続3ランで存在感示す

   地元スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、7回途中から登板した高佑錫(コ・ウソク)投手(24)に注目した。高は大谷翔平投手(エンゼルス、28)への「故意死球」発言で物議を醸した投手で、韓国の守護神候補として期待されている。

   高は7回2死3塁の場面で登板し、石岡諒太内野手(30)をセカンドゴロに打ち取った。回をまたいで8回のマウンドに上がり、先頭・内藤鵬内野手(18)に内野安打を許し無死1塁。続く渡部遼人外野手(23)の初球が暴投となり走者が2塁に進塁した。渡部はバントで送り1死3塁の場面で茶野篤政外野手(23)を迎えた。

   異変が起こったのは茶野に対する2球目だった。151キロの直球を投じた後、右肩あたりを気にする素振りを見せトレーナーがマウンドへ。そして直後に交代が告げられた。

   一方、高の「故意死球」発言の対象となった大谷は6日に行われた阪神との強化試合に「3番・DH」で先発出場した。

   3回に2死1、2塁のチャンスで阪神・才木浩人投手(24)が投じた136キロのフォークを、泳ぎながらもバックスクリーンに運んだ。5回には再び2死1、2塁の場面で富田蓮投手(21)のストレートをとらえて3ラン。この日は3打数2本塁打6打点を記録し、存在感を示した。

「あまり痛くないお尻に遅いボールを投げる」

   スポーツ朝鮮は高と大谷の強化試合の内容を比較し、「『故意死球』発言の当事者・コ・ウソクと大谷翔平の明暗が分かれた」と伝えた。

   記事では、高は大会を直前にしてピッチング中に首の後ろの筋肉に痛みを覚え緊急降板したとし、その反面、大谷は阪神戦で連続スリーランを記録するなどコンディションの良さを見せたと解説。高の肩の状態に関しては、も少し状態を見守らなくてはならないが、大きな負傷でなければチームに支障はないとした。

   一方で高が日本戦で大谷と対戦するのは容易ではないと指摘。高が大谷と対戦するには日本戦で韓国がリードしている場面もしくは僅差で負けている場面でしか登板の機会がないとし、そのため対戦の可能性が全くないかもしれないと分析した。

   高は今年1月に地元メディアのインタビューの中で、WBCで大谷と対戦することになった場合、「(大谷は)すごい打者で弱点がないので本当に投げるところがなければ、あまり痛くないお尻に遅いボールを投げる」と、「故意死球」とも取れる発言をして物議を醸した。

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