栗山監督「勘違いしてほしくないのは...」 会見で見せた気遣い、WBC「捕手3人」本当の狙い

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   ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)侍ジャパンを率いた栗山英樹監督が2023年3月27日、日本記者クラブで会見し、キャッチャー陣への感謝や謝罪の言葉を口にした。

  • 写真:つのだよしお/アフロ
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「誰がダメで誰が良いということではない」

「主に甲斐選手と中村選手を交互に先発で起用されました。彼らに対する評価と、どんなことを期待して順番で起用されたのか」

   記者からこのような旨の質問を受け、栗山監督は甲斐拓也(ソフトバンク)、中村悠平(ヤクルト)とともに、巨人の正捕手・大城卓三も含めて選出理由を語った。

「最初のイメージとしては、絶対的な守りから入れる甲斐選手の経験と安心感。攻撃も守りもすべてバランス良い中村悠平。攻撃に移った時に僕は大城に、交流戦の時とかシリーズでやられているというのもあって攻撃的なキャッチャー(のイメージがある)。その3パターンを入れたかった」

   それぞれの独自の強みを認め、戦況に合わせて最適な扇の要を起用したい狙いがあった。しかし、大城は出場機会に恵まれず「申し訳なかった」と栗山監督は謝罪した。その上で、ふたたび「3人構成」の意図を説明し、「3人いてくれることでこっちが思い切って代打を出せるし、動くことができた」と役割の大きさに感謝する。「誰がダメで誰が良いということではない」と強調した。

   決勝のアメリカ戦最終回は、中村と大谷翔平(エンゼルス)の組み合わせがほとんど"ぶっつけ本番"だったという秘話も明かし、優勝への貢献をたたえた。

   それでも、「勘違いしてほしくないのは」と切り出し、「最後に出ていた人がすごいとかそういうことではなくて、3人のバランスが良かったのでそれができた。すごく感謝しています」と最後まで3人をねぎらった。

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