中日は貧打解消できるのか? 4戦3度のゼロ封負け、打線機能せず「全くつながる感じがしない」

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   今年も貧打が解消されないのか――。開幕して間もないが、不安を感じている中日ファンは多いだろう。2023年3月31日の巨人戦(東京ドーム)は12安打6得点で、9回に鮮やかな逆転勝利と幸先良いスタートを切ったが、2試合目以降の4試合で3度の零封負け。計2得点と打線がつながらない。4連敗で借金3にふくらんだ。

  • 中日・立浪和義監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    中日・立浪和義監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 中日・立浪和義監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「好投しても報われない投手陣がかわいそうです」

   長年低迷している中日の課題が、貧打の解消だった。昨年はリーグワーストの414得点。広いバンテリンドームを本拠地に置いているとはいえ、チーム本塁打65本はシーズン本塁打の日本新記録を樹立した村上宗隆(ヤクルト)の56本と9本しか変わらない。

   シーズンオフに、立浪和義監督は大幅なテコ入れを敢行した。主力選手だった阿部寿樹、京田陽太をトレードで放出。平田洋介はチーム構想から外れて現役引退した。長年チームの主軸を務めたビシエドもレギュラーの座が白紙に。メジャー通算41本塁打の長距離砲・アキーノ、シュアな打撃に定評があるカリステを獲得し、アルモンテが3年ぶりに復帰した。

   だが、得点力を上げるために助っ人3人をスタメンに並べた打線が機能しているとは言えない。打率はビシエドが.235、アキーノが.158、カリステが.143、アルモンテが.200とふるわず、開幕5試合終了時点でチーム内の本塁打数はゼロ。中日を取材するスポーツ紙記者は「1番の岡林勇希、2番の大島洋平がチャンスメークで機能すると思いますが、クリーンアップ以降が全くつながる感じがしない。新外国人選手たちは日本野球に適応する時間が必要ですが、好投しても報われない投手陣がかわいそうです」と漏らす。

   先発投手は小笠原慎之介、福谷浩司、涌井秀章、大野雄大、柳裕也、高橋宏斗とコマがそろっている。打線が機能するかが、中日の命運を左右すると言っても過言ではないだろう。(中町顕吾)

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