2023年5月28日の日本ダービーで、2番人気のスキルヴィングが17着でゴール入線後に倒れ、その後急死したことをめぐり、元騎手で競馬予想家の瀧川寿希也さんが展開した持論が物議を醸している。瀧川さんは同日のツイッターで、スキルヴィングの死を惜しむ競馬ファンに向け、「なんでお前ら金掛ける対象にして人間のエゴで博打の駒にして死んだら悲しんでんの じゃあレースに出すの辞めさせろよ」などと怒りを露わにした。「競走馬に産まれた段階で可哀想なんだよ」瀧川さんは1995年生まれの元騎手だ。2019年8月に引退し、現在はSNSやYouTubeで競馬評論家として活動している。ツイッターのフォロワーは10万人超を抱える。瀧川さんは28日のツイッターで、「スキルヴィングで悲しんでる奴への怒りがあるよ なんでお前ら金掛ける対象にして 人間のエゴで娯楽の博打の駒にして死んだら悲しんでんの?」などと切り出した。さらに、人気ギャンブル漫画のエピソードを引き合いに、「カイジに出てくる鉄の橋渡らせといて落ちてから悲しむとか 都合良すぎ......被害者ヅラしすぎ 虫酸が走る......頭痛い サイコパスかよ......」と怒りを爆発させた。この投稿は30日10時までに削除されている。元となった投稿にリプライする形で、競走馬についての持論をつづった。「競走馬に産まれた段階で可哀想なんだよ もっと可哀想な馬はたくさんいるんだよ 勝てない牡馬なんてすぐ動物の餌(肉) 乗馬クラブに行けばご飯全然もらえず お客さんを危ない目にあわせない為にガリガリにして 余生を幸せに暮らせるのは出世した馬だけ そーゆー現実を理解してほしい」「都合良すぎだろ悲しんでる奴ら」その後、元騎手である瀧川さんこそ、今回の悲しみを理解できるはずではないかとする指摘が寄せられると、「悲しさより悲しんでる奴への怒りがあるよ なんでお前ら金掛ける対象にして人間のエゴで博打の駒にして死んだら悲しんでんの じゃあレースに出すの辞めさせろよ 牛は食べて魚釣り上げて喜んでるんだろ 都合良すぎだろ悲しんでる奴ら 悲しんでる奴らが1番ウザイ」と競馬ファンを猛烈に批判した。「最後に本当に心から悲しむ人は 是非1円でも募金してあげてください そのような心が腐っていない人にしか 悲しむ権利なんてないと思ってます 自分がスキルヴィングだったら 悲しんでる奴を考えたらぶちギレます」として、引退馬協会への寄付を呼びかけた。瀧川さんは「今回僕はダービーで的中した金額の半分を引退馬協会に寄付させていただきます」とも伝えていた。「可哀想とか言って死にかけの馬の動画Twitterにあげて...」瀧川さんは翌29日にも、この件について持論を展開している。故障時の様子を捉えた動画がSNSで拡散されていることには、「馬だからって舐めすぎ 人間と同じ感性持ってあげろよって感じ そんなやつが悲しんでるのが怖いんよ」と指摘。続けて、「可哀想とか言って死にかけの馬の動画Twitterにあげて...... 人が車に跳ねられてもがき苦しんでる所動画で撮影してSNSに普通あげないだろ」と怒りをあらわにした。「偽善者大嫌いなんでね」とも伝えた瀧川さん。このような持論を繰り返し伝える理由については、騎手時代の事故を仄めかす投稿もている。騎乗した馬がレース中に故障し、予後不良になったことがあったとして、「そこで悲しむのは偽善者 ごめんなさい......ごめんなさい......永遠に謝罪しかない......今でも申し訳ない、早く止めてあげられたらと思う......」と回顧。そのうえで、「騎手やってる以上故障は自分が殺したのも同じ 殺した本人が悲しんでたら相手の遺族に殴られるよな...... 命掛けて走ってる対象を人間の娯楽にして遊んでるんだから 死んだ馬からしたら競馬買ってる人全員殺してやりたい気持ちになるよな」としていた。
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