「PayPayやめました!」店の貼り紙に賛否 Twitterでキャッシュレス決済ネタが盛り上がる背景

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   日常生活におけるさまざまなシーンで「キャッシュレス決済」の普及が進んでいます。

   Twitterではキャッシュレス決済の新たな導入や廃止の事例が出ると注目され、時にはキャッシュレス決済の仕組みそのものが議論の種になることもあります。すっかり身近なものとなった今でも、さまざまな角度で話題を呼んでいるのです。

   ツイートまとめサービスのTogetterが解説する「3分くらいでわかる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」。今回は「キャッシュレス決済」について掘り下げます。

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  • 話題になった「Banshoji Coin」(写真提供:亀岳林 万松寺)
    話題になった「Banshoji Coin」(写真提供:亀岳林 万松寺)
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  • 話題になった「Banshoji Coin」(写真提供:亀岳林 万松寺)

お寺の「キャッシュレス」導入で賽銭泥棒が減るかも?

   暮らしのあらゆる場面で「キャッシュレス決済」の導入が進んでいる昨今、意外な使い方に遭遇することも出てきました。例えば、愛知県名古屋市にある「亀岳林 万松寺」がキャッシュレス決済を導入した事例が話題を呼びました。

キャッシュレスで参拝専用コインを購入できるシステム、何重にも賽銭泥棒をブロックしててすごい - Togetter

   万松寺は、参拝者向けのオリジナルコイン「Banshoji Coin」を2023年3月に導入しました。コインは各種キャッシュレス決済サービスで購入でき、そのままお賽銭にできるほか、寺内の売店で御朱印やお土産の購入にも使えます。参拝者のTwitterユーザーが「Banshoji Coin」の販売機の写真とともに紹介し、広く拡散されました。

   投稿を見た人からは「お賽銭はチャリーンって入れたいもんね」「伝統のために技術使ってるの大好き」など、最新技術を使いつつも「硬貨を投げ入れる」という伝統行為を残すアイデアを好意的に捉える声が。

   さらには「賽銭泥棒対策になる」「お賽銭の単価もあげられる」といった現実的なメリットをあげる声もありました。現金での利用が当たり前だった領域にキャッシュレスが導入されると、意外性から注目を集めやすいようです。

キャッシュレス決済対応のガチャガチャに不安も

   キャッシュレス決済の導入で利便性が高まることについて、賛否が分かれるケースもあります。一例として、キャッシュレス決済に対応したカプセルトイ(ガチャガチャ)が挙げられます。

もはやガチャガチャまでキャッシュレス化する時代が到来して「これは危険なシステム」「PayPayにクレカ登録してるからまずい」と怯える人達 - Togetter

   あるTwitterユーザーが、「これは危険なシステムだ」というコメントとともに、キャッシュレス決済に対応したカプセルトイの機体の写真をツイートして反響を呼びました。

   カプセルトイの機体には複数種類のアイテムが入っているのが一般的で、どの商品が出てくるかは運次第という楽しみがあります。ただ、ランダムなシステムゆえに欲しいアイテムが出るまで回したところ、予想以上に出費がかさんでしまった...という失敗談もおなじみです。

   キャッシュレス決済に対応することで、手持ちの現金がなくても購入できることから、さらにお財布の紐が緩みやすくなってしまう可能性も出てくるでしょう。ツイートを見た人からは、便利さを歓迎する声だけでなく「現金がなくなった時点で強制終了できないのは危険」「PayPayにクレカ登録しているので非常にまずい」「子どもが使う時に事故が起きそう」といった不安を覚える声も少なからずあがりました。

PayPayをやめたお店の「小さな抵抗」とは

   Twitterでは、キャッシュレス決済を導入するお店側の事情が議論の種になることもあります。Twitterユーザーが投稿した「PayPayやめました!」という貼り紙の写真が注目されました。

「PAYPAYやめました。汗をかかずに儲かるシステムへの小さな抵抗」キャッシュレス決済を廃止したお店が話題に - Togetter

   過去にPayPayを導入していた店舗によるものと思われる貼り紙には「PayPayの2022年度決算取扱高が10兆円と聞いて(PayPayを)やめました」と書かれています。やめた理由としてお店側が運営会社に対して2%の手数料を支払っていることを挙げ「汗をかかずに儲かるシステムへの小さな抵抗」と続けています。

   この投稿を見たツイッターユーザーからは「店側としてメリットがなければやめて当然」と店側に理解を示す声があがりました。キャッシュレス決済サービスの営業を受けた人から、「(導入でコストが増える分)サービスの料金を上げては」といった提案をされて不満に感じた、という体験談も。

   一方で「小さな抵抗をするのは良いけど、財布を持たない私からすると困る」「客側としては知ったことではないし、ただただ不便に感じるだけ」と利用者側視点での疑問の声も相次ぎました。

   また「現金管理コストを考えたら2%は悪く無い経費だと思うけどな」「PayPayをやめた場合、やめる前と比べてお店の売り上げがどれくらい変わるのか知りたい」といった冷静な意見も出ています。

   キャッシュレス決済についてTwitterでの話題を見ていると、賛否両論入り混じりながら拡散されていることが分かります。利用者、導入している事業者、運営元の事情など、今後も引き続きさまざまな視点からの議論が展開されそうです。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。

【まとめ一覧】

キャッシュレスで参拝専用コインを購入できるシステム、何重にも賽銭泥棒をブロックしててすごい - Togetter

もはやガチャガチャまでキャッシュレス化する時代が到来して「これは危険なシステム」「PayPayにクレカ登録してるからまずい」と怯える人達 - Togetter

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