2024年 5月 3日 (金)

立憲存在しても「日本は何も良くならない」論、岡田幹事長は猛反発 「馬場発言」に切れた堪忍袋

   日本維新の会の馬場伸幸代表が共産党について「なくなったらいい政党」、立憲民主党について「いらっしゃっても日本は何も良くならない」などと発言し、立憲の岡田克也幹事長が2023年7月25日の記者会見で「恥ずかしい話」だと批判した。

   岡田氏にとると、これまでは「同じ野党だから、あんまりギクシャクしたくないな」という気持ちもあり、「なるべくムキになって反論しないようにはしてきた」が、ついに堪忍袋の緒が切れた形で、立憲に関する発言を含めて撤回を求めた。

  • 定例会見に臨む立憲民主党の岡田克也幹事長。日本維新の会の馬場伸幸代表の発言を批判した(写真は立憲民主党の配信動画から)
    定例会見に臨む立憲民主党の岡田克也幹事長。日本維新の会の馬場伸幸代表の発言を批判した(写真は立憲民主党の配信動画から)
  • 日本維新の会の馬場伸幸代表(2022年8月撮影)
    日本維新の会の馬場伸幸代表(2022年8月撮影)
  • 定例会見に臨む立憲民主党の岡田克也幹事長。日本維新の会の馬場伸幸代表の発言を批判した(写真は立憲民主党の配信動画から)
  • 日本維新の会の馬場伸幸代表(2022年8月撮影)

「公党のトップとして度が過ぎているとは思いますね」

   馬場氏の発言は7月23日配信の「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA)の中で出た。立憲からすれば維新は「第2自民党」のような存在だ、という出演者からの指摘に対して、「『第1自民党』と『第2自民党』でいいんですよね」と応じ、両者が改革合戦を行うことで政治が良くなる、などと話した。その中で立憲について「いらっしゃっても日本は何も良くならない」、共産党について「なくなったらいい政党」と述べた。

   共産党の小池晃書記局長は7月24日の記者会見で「存在そのものを否定している。これは民主主義の否定。こういう発言は断じて許すわけにはいかない」と反発。岡田氏もこれに同調した。

「我々は大人なので...、馬場さんのいろんな発言、統一地方選の間もありました、そういうものは、なるべくムキになって反論しないようにはしてきました。同じ野党だから、あんまりギクシャクしたくないな、という気持ちもありました。ただ、公党のトップとして度が過ぎているとは思いますね。特に『ないほうがいい』とかね、そりゃ、共産党の小池さんがおっしゃるのも、もっともだと思います。別に共産党だから言っているわけではなくて、我々だって言われたら猛然と反発しますよ」

   さまざまな違いがある中で一致点を見つけていくのが「民主主義の最も基本のところ」で、馬場氏の発言は「まったくそのことが分かっていない」と指摘。発言の撤回を求めた上で「恥ずかしい話だと思う」と話した。

候補者調整も「非常に無礼なことを公然と言う党首がいる党とは...」

   次期衆院選に向けた候補者調整についても、現時点では難しいとの考えだ。

「何度も申し上げているように、自民党が増えてもいいんだ、立憲をつぶすんだと、そういう非常に無礼なことを公然と言う党首がいる党とは、なかなか候補者調整とか、そういう話にはならない」

   「第2自民党」の発言には「我々はかねがね、そういう風に思っていましたので、『ああ、やっぱり、ご本人もそうだったのか』という確認をした感じですね」。自民党に改革ができるか疑問視した上で、

「お話を聞いていると、自民党が好きで好きで仕方ない、という風にしか聞こえないご発言」

だと指摘した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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