2024年 5月 19日 (日)

福原愛さん元夫会見、何を訴え何を語らなかったのか 弁護士が記者にクギ刺す場面も

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   元五輪銀メダリスト・福原愛さん(34)の元夫・江宏傑(ジャン・ホンジェ)さん(34)が2023年7月27日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。福原さんと江さんの間には2人の子どもがいるが、江さんは子どものひとりが福原さんの手によって連れ去られたと訴えている。江さんと、その代理人弁護士によると、7月20日に日本の裁判所で、子どもをただちに江さんに引き渡すように命じる審判の結果が出た。21日に強制執行を申し立てており、それと同時に任意での引き渡しも求めている。弁護士は刑事告訴の可能性にも言及した。

   記者会見は引き渡しを求める内容に終始。連れ去られていない方の子どもの近況や離婚の経緯などについては「回答は控えたい」と繰り返した。

  • 日本外国特派員協会で記者会見する福原愛さんの元夫・江宏傑さん(右)と代理人弁護士の大渕愛子氏(左)
    日本外国特派員協会で記者会見する福原愛さんの元夫・江宏傑さん(右)と代理人弁護士の大渕愛子氏(左)
  • 日本外国特派員協会で記者会見する福原愛さんの元夫・江宏傑さん(右)と代理人弁護士の大渕愛子氏(左)

大渕弁護士「福原愛さんには、自身の行動を振り返ってしっかり客観的に考えていただきたい」

   福原さんと江さんは16年9月に結婚。福原さんは17年10月に第1子長女、19年4月に第2子長男を出産したが、21年7月に離婚していた。

   台湾側代理人の徐崧博弁護士によると、離婚後2人の子どもは、江さんが住む台湾で暮らしていたが、江さんが長男を22年7月23日に面会交流のために引き渡したところ、1週間後に連絡を絶った。

   江さんは会見冒頭、

「日本の裁判所が審判を出してくださったことに感謝申し上げるとともに、『早く息子に会いたい』ということを申し上げたい」

とあいさつ。時折涙を見せたり鼻をすすったりするようなしぐさも見せながら、早期の引き渡しを訴えた。日本側代理人の大渕愛子弁護士によると、福原さん側からは会見の中止を要求するメールやファクスが送られてきた。ただ、江さん側からの子どもの引き渡し要求に福原さん側は返答していないといい、会見中止要求の文面にも、引き渡しに関する言及はなかったという。大渕氏はこの点について

「なぜ、このように江さんが会見を開かざるを得なくなっているのか。その理由について福原愛さんには、自身の行動を振り返ってしっかり客観的に考えていただきたい」

などと非難した。

   ただ、離婚の経緯や、それに伴う損害賠償の有無、長女の近況について江氏はコメントせず、大渕氏も

「過去のこととか、あまり子どものプライバシーに関わることとかそういったことに話がいってしまうとちょっと、本日の趣旨とずれてしまうので、今回裁判所が下した審判に関するご質問をいただければ」

とクギをさした。

日本以外に「逃亡」しても「こちらが諦めるということはない」

   福原さんはこの1年の間、子どもを連れてシンガポールに出かけたという情報もあり、江氏としては、福原さんが日本から離れてしまう可能性も懸念している。その際、渡航先で今回のような司法手続きを行う可能性を問う質問も出た。この点については

「どこの国に行こうと、どんなに従ってもらえないということであろうと、こちらが諦めるということはないというふうに認識している」(大渕氏)
「同じく私も諦めない。早く子どもに会いたい。そして弟をお姉ちゃんに会わせたい」(江さん)

などと応じた。大渕氏によると、渡航先がシンガポールであれば、ハーグ条約に基づいて日本側に引き渡しを求める方法もあるという。

   会見終盤に大渕氏は、福原さんが長男を引き渡さなかった時の対応として、刑事告訴の可能性にも言及した。

「引き渡しが実現できなかった場合にどういうアクションをとるのかは、まだご本人さんと話し合っていないので今発表できることは何もないが、選択肢としては未成年者誘拐罪での告訴、そういったことが考えられると思う」

   福原さんは記者会見に先立つ7月27日未明、日台の代理人弁護士連名による声明を微博(ウェイボー、Weibo)に掲載。声明では、江さんが記者会見で「元妻の福原愛さんが 『日本に滞在中に悪意を持って連絡を絶った』と糾弾しようとしている」と非難。両者による裁判は日本と台湾・新竹市の裁判所で審理が進んでいるとして、

「新竹地方裁判所の裁判官は、2023年3月27日午前10時からの法廷において、この家事事件の内容を公にしないよう指示しています。江宏傑氏には、裁判官の要求に違反しないよう強く求めます」

などと主張。メディアに対しても

「『児童及び青少年福祉権利保護法』などの法規を遵守し、未成年者の身元が明らかになったり、特定されたりするような内容を報道したり公開したりしないようお願いします」

と求めた。

   大渕氏はこの声明を、

「二つの全く違うことを混乱させて書いている。非常に故意的なものを感じた。台湾の裁判所(での審理)は確かに継続しているが、それと日本における審判は全く別のもので関係ない。台湾の裁判所で日本の審判について公開してはいけない、ということを言うはずがない」

などと批判した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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