働く親、認定こども園の「平日行事がキツい」 嘆く声に専門家同感「保護者の就労状況に配慮するのは基本」

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困ったらまずは園に相談

   認定こども園にもかかわらず、共働き世帯への配慮が足りずに困っている親はどうすれば良いのか。普光院さんはまずは園に相談するべきだとした。

「園長先生でも主任さんでも、担任の先生でも良いですが、困っているということを伝える、相談してみるというのは大事です。できれば保護者同士つながって、複数で言えるのが1番いいと思います」

   園に相談しても解決しない場合、普光院さんは市区町村への相談を勧める。ただし、自治体が園側へ強く言えないケースもあるという。

「私も保護者の相談を受けて、自治体に連絡することがありますが、自治体によっては非常に弱腰で、園に強く言えないようなところもあります。『子ども・子育て支援新制度』が本来保障した保育ができていないのに、市町村がちゃんと指導してくれないというのは、とても問題があると思います。もし市町村に相談する場合は、『2号、3号認定というのは、子どもの保育ができない家庭のための保育なので、こういう(配慮がない)のはおかしいのではないでしょうか』という形で言っていただくのがいいと思います」

   都道府県の指導監査に伝えるのもひとつの手だと提案する。

「指導監査は、どちらかというと補助金で保障している範囲のことを確認する仕組みです。例えば、きちんと保育士さんや幼稚園教諭を雇っているか、保育室の面積が足りているかなど。あまり細かい相談には応じてくれないとは思いますが、私は、保護者からの相談を受ける中で、本当に自治体が無責任なときは伝えています。『保育の必要性を満たすだけの保育を提供していない』のような言い方をすれば、役所も『それはまずいですね』となるはずです」
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