車椅子で来園したゲストに対する、ディズニーキャストの対応が「素敵過ぎる」と話題になっている。ゲストは、大好きな「アリエル」のコスプレ姿で、作中のパートナーである「エリック王子」とのグリーティング(写真撮影ができるサービス)を目指していた。その様子に気づいた王子は、自らゲストに歩み寄り、エスコートしてくれたという。ゲストはX(旧ツイッター)で「忘れられない思い出が増えました」などと感動を伝えている。4年ぶりのグリーティングを楽しみにしていたが・・・一連のエピソードを伝えたのは、映画「リトル・マーメイド」が大好きなXユーザー・たぴ岡(@hakuoukichu)さんだ。取材に対し、ディズニーハロウィンに参加するようになってから毎年、アリエルの仮装を楽しんでいると述べる。新型コロナウイルス感染症が拡大する以前は、アリエルに扮するキャストとのグリーティングを楽しみにしており、ハグや会話を楽しんでいた。しかしコロナ禍によって、ちょうどたぴ岡さんの誕生日からグリーティングが中止となってしまった。再開後もソーシャルディスタンスが敷かれていたが、今年5月ようやくコロナ前の対応に戻った。「4年分の思いをアリエルに直接伝えられるんだ!絶対に同じ衣装で撮ってもらおう!と意気込んでいました」不運にも来園する5日前、勤務中に階段から足を滑らせてしまった。強打してしまった腰の骨を折り、長時間の歩行は痛みを伴うため困難となった。全く歩けないわけではなかったが、エリックに扮した友人に協力してもらい、車椅子でパーク内を移動した。「グリーティングが行われている場所は把握していました。ただ、毎日必ず2人揃って出てくる保証は無く、時間帯も非公開なので、出るか出ないか友人たちがキャストさんに聞いてくれました。ここで、今日アリエルは出ない。ということを知ってしまい、それはそれはガッカリしました...その日の一番の目的な訳ですから。笑エリック王子が出てきたのはそんな矢先でした」「エリックがあまりにも優しくて全部吹き飛んだ」「エリック移動していきますよ~」キャストがエリック王子のグリーティングを呼びかけた。たぴ岡さんたちは遠目にエリック王子を発見し、車いすで近づこうとしていた。しかし、王子のほうからたぴ岡さんたちに歩み寄ってきた。王子はそっと手を差し出し、たぴ岡さんと握手を交わした。王子に付き添っていたキャストがたぴ岡さんの友人から携帯電話を受け取ると、記念撮影が始まった。たぴ岡さんは、王子に支えられながら撮影スポットまで歩いていき、友人と王子の腕につかまりながら満面の笑みをカメラに向けた。「エリック王子が移動の最中にも関わらず、こちらに近寄って話しかけてくれただけでも、思いもかけない出来事でとっても嬉しかったのですが、お話中だけでなく写真撮影前の何気ないところでも、常にこちらの目を見て声をかけてくれていました」王子は撮影後、たぴ岡さんが車椅子に座るまで温かいまなざしで見守っていた。この王子の対応について、たぴ岡さんは動画を見返す中で気づいたとして、「時間差で倍、胸を撃ち抜かれました...!」と喜ぶ。Xでも「元々1番好きなプリンスですけどグリーティングする度に好きが増えます」「ディズニーは魔法でゲスト一人一人を主役にしてくれますね」などと振り返った。一連のグリーティング風景を伝えた動画ポストは4日19時までに4万件の「いいね」が寄せられる大きな反響があった。Xユーザーからは「本物のアリエルになったんですねー!素敵!」「エリック王子カッコよすぎ」などと感動する声が寄せられた。(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)
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