ソフトバンク「悪夢の逆転負け」は采配ミスか 延長継投めぐる「3つの疑問」

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   まさかの悪夢が待ち受けていた。ソフトバンクが2023年10月16日のCSファーストステージ3戦目・ロッテ戦で延長10回、3点差をひっくり返されて逆転サヨナラ負け。球団は試合終了後、藤本博史監督の退任を発表した。

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「不可解な采配が続いたら白星はつかめません」

   9回まで0-0の投手戦。均衡を破ったのはソフトバンクだった。

   延長10回2死二塁の好機で周東佑京が中前適時打を放つと、川瀬晃が左中間を割る適時二塁打、柳田悠岐が右目適時打で続き3点をリード。

   だが、その裏に登板した津森宥紀が角中勝也、荻野貴司に連打を浴びると、藤岡裕大に3ランを浴びて試合は振り出しに。新人右腕の大津亮介をつぎ込んだが、ロッテ打線の勢いを止められない。2死一塁から安田尚憲にサヨナラ適時打を浴びた。

   スポーツ紙記者は「絶対に負けられない試合で、継投策に疑問が残ります。守護神のオスナを回またぎで延長10回も続投させるのかと思ったら交代。津森は今季ロッテ戦防御率7.56と相性が悪かったので、相手は嫌なイメージがなかったでしょう。無死一、二塁のピンチを招いた時点で変則左腕・嘉弥真新也にスイッチさせるかとおもったら続投。不可解な采配が続いたら白星はつかめません」と首をかしげる。

   昨オフに近藤健介、有原航平、オスナ、ガンケル、嶺井博希と大型補強を敢行したが、3位で3年連続V逸。CSもファーストステージで敗れた。

   2年契約が満了となった藤本監督と再契約せず、新たな監督でチーム再建を図ることになるが、主力選手の高齢化が進んでおり、若手が伸び悩んでいる。

   今オフにFAや助っ人外国人の補強に乗り出す可能性が高いが、野球の質を高めなければ白星は積み重ねられない。常勝軍団復活への道は険しい。(中町顕吾)

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