2024年 5月 20日 (月)

「来ねえ!」「まってもむだ!!」タクシー乗り場で酷すぎる落書き 標識が無残な姿に...我孫子署が捜査着手

   千葉県我孫子市内のJR我孫子駅南口ロータリーで、タクシー乗り場の標識や支柱が「来ねえ!」「まってもむだ!!」などと落書きされていたと、X(旧ツイッター)上で写真が投稿された。

   落書きでは、深夜1時以降はタクシーが来ないなどとクレームをつけている。地元のタクシー団体は、「ご迷惑をおかけしたことは感じていますが、落書きはいかがなものかと思っています」と取材に話しており、支柱を設置した市が被害届を出し、我孫子署が器物損壊の疑いで捜査している。

  • タクシーは、終電後も来ていたという(写真は、DJ YEW@djyewさん提供)
    タクシーは、終電後も来ていたという(写真は、DJ YEW@djyewさん提供)
  • 落書きされた乗り場の標識と支柱(写真は、DJ YEW@djyewさん提供)
    落書きされた乗り場の標識と支柱(写真は、DJ YEW@djyewさん提供)
  • タクシーは、終電後も来ていたという(写真は、DJ YEW@djyewさん提供)
  • 落書きされた乗り場の標識と支柱(写真は、DJ YEW@djyewさん提供)

「深夜1:00からは来ません!!」「まってもむだ!!」

   よほど腹が立ったのか、標識の「タクシーのりば」の文面に大きく「×」印が、黒のマジックのようなもので何度もつけられている。

「来ねえ!」「深夜1:00からは来ません!!」「まってもむだ!!」

   その周りに、こんな殴り書きもされていた。その下の掲示の上には、「電話してもうそ言う!」とあった。

   さらに、すぐ右横にある乗り場の屋根の支柱にも、「1:00すぎたら来ねぇ!」「タクシー無い!」と同様に落書きされていた。

   この写真は、「DJ YEW」さん(@djyew)が2023年11月5日夜、X上で投稿した。大きな反響を呼び、1万1000件以上リポストされている。

   DJ YEWさんは、本当にタクシーが来ないのか確認するとX上で伝え、翌6日午前1時6分に1台が来たと写真付きで報告した。

   今回の投稿について、DJ YEWさんは6日、J-CASTニュースの取材に応じ、落書きは、赤色の部分がやや退色していたため、行為があってから少し時間が経っているとの見方を示した。筆跡や内容が似ていることから、同一人物による落書きではないかとも指摘した。

   我孫子駅には、常磐線や成田線が乗り入れ、終電は、午前0時30分ごろになっている。DJ YEWさんは6日、その時間を過ぎてから南口の乗り場に行くと、日曜日の深夜にもかかわらず、1時6分の前にも3台ぐらいタクシーを見たという。落書き行為については、モラルを考えても容認できないと苦言を呈した。

「ご迷惑をおかけしたことは感じていますが、落書きはいかがなものか」

   乗り場の標識は、地元の会社でつくる我孫子市内タクシー運営委員会で設置・管理している。事務局の今井タクシーでは11月7日、取材に対し、他社の運転手が乗り場標識などの被害を10月16日夕に見つけ、18日に事務局に連絡が来たと述べた。

   運営委では、その日のうちに、器物損壊の被害相談に我孫子署へ出向いたという。その後、犯行日時が15日深夜の可能性が高いことが分かり、市の動きに合わせ近日中に被害届を出す意向を明らかにした。

   落書きで、深夜1時以降にタクシーが来ないとクレームがあったことについては、こう説明した。

「終電後に、タクシーが来るかは、そのときの状況によります。各タクシーは乗り場に戻ることになっていますが、アプリなどで呼ばれれば出先に行くこともあります。深夜営業していない社があり、台数も少なくなっています。確実に乗り場にいることは、お約束できません。ガソリン代なども上がっているうえ、コロナ禍以来の人手不足も続いており、お待たせしてしまうことは、全国的な問題になっています。ご迷惑をおかけしたことは感じていますが、だからと言って、落書きはいかがなものかと思っています」

   一方、乗り場の屋根の支柱は、我孫子市が設置・管理しており、市の道路課は6日、取材に対し、10月17日にタクシー会社から連絡を受け、職員が現場を見に行ったと述べた。そのうえで、落書きが酷いため11月1日に我孫子署に被害届を出したと説明した。

   同一人物による犯行か分からないものの、その可能性が高いとした。現場には、防犯カメラはなく、犯行の目撃情報も寄せられていないという。落書きは、6日時点でも残っており、警察の現場検証が終わり次第で消す予定だとしている。

   我孫子署は6日、関係者からの被害届を1日に受理して、器物損壊の疑いで捜査していると取材に答えた。同一人物による犯行かどうかは、まだ分からないという。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中