「プロパーしか役職就けない」もう古い?「管理職の求人・転職」が増加 人材不足、デジタル化...背景を紐解く

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「長く働いた人=成果が出る人ではない」

   部長や課長といった管理職には「社外からの登用は一部に限られる」というイメージがある。厚生労働省が19年9月に公表した資料「中途採用に係る現状等について」によれば、中途採用者は新卒採用者に比べて役職についていない割合が高い。

   新卒採用者の「役職なし」は62.1%だが、中途採用者は81.3%と高い。両者の「係長・主任クラス」「課長クラス」「部長クラス」を比較すると、23.0%と11.2%、10.1%と4.1%、4.4%と3.2%と、いずれも新卒採用者の方が役職についている割合が高い。

   NECでは、キャリア採用者が増えてきたことによって「プロパー社員じゃないと役職に就けない」という管理職に対する考え方も変わりつつある。現在の役職にいる社員よりも業界に対する知見を持っている社外の人材がいれば、その人を管理職として採用するし、キャリア採用の社員を管理職に登用することも普通になっている。

「グローバルでの事業展開を考える多くの日本企業は、よりイノベイティブでなければ今後生き残れないと思います。これに伴い、人材の流動性も高まっているため、長く働いた人=成果が出る人ではないということも、恐らく皆さんよく分かってきているところではないでしょうか」
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