「大型荷物の持ち込みご遠慮」京都市バス、窓ステッカーで呼びかけ インバウンド回復もトラブル懸念...市が対策本腰

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手荷物を預かって宿へ送る業者サービス利用を呼びかけ

   その代わりに、市交通局が念頭に置いているのは、市の「手ぶら観光」事業を外国人観光客らに利用してもらうことだ。

「京都駅で業者が手荷物を預かって、宿泊先まで送るというものです。市の担当部局が、8月ごろから力を入れていると聞いています」

   ネット上では、スーツケースなどの持ち込みに料金を取ればいいとの意見も多いが、道路運送法上、料金を取ることはできない状況だという。

   バスにステッカーを掲示してから、トラブルがあったとの話は聞いていないとした。スーツケースなどを車内に持ち込むケースは、以前より少なくなっているのではないかとして、効果が出ているとの見方を示した。

   手ぶら観光を進める市の観光MICE推進室は12月4日、取材に対し、この事業は、観光の質を上げるため、12年度から行っていると説明した。

「その後、外国人観光客が増えて、バスが混雑して乗りにくいとの声が聞かれましたので、混雑緩和の対策も兼ねて、18年からは、『HANDS FREE KYOTO』という公式サイトを立ち上げ、情報発信しています。常時行っている取り組みとして、京都駅周辺に手荷物預かり・宿への配送の窓口を設置しています。4社が業者として対応しており、預かりだけの業者もいくつかあります」

   また、秋の紅葉シーズンの対策として、11月18日~12月3日までの土日祝日に、京都駅に臨時手荷物預かり所を設置した。ここでも、手荷物預かり・宿への配送を手がけていた。

   料金は、手荷物預かりは1回1000円、宿への配送は常設が1300円で、臨時が1500円となっていた。今後の対策については、臨時預かり所の成果を踏まえて考えたいとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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