2024年 5月 22日 (水)

井上尚弥VSネリは実現するのか 一部ファンは「拒否反応」、それでも識者が「対戦候補筆頭」に挙げる理由

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   プロボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋、30)が2023年12月26日にWBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン、31)と世界4団体王座統一戦に臨む。タパレス戦に勝利すれば、バンタム級に続き2階級で世界4団体統一王者となる。

   タパレス戦を控える中、海外のボクシング専門メディアは早くも井上の初防衛戦に注目し、米専門メディア「ボクシングシーン」は、24年5月に日本で元世界2階級制覇のWBC同級1位ルイス・ネリ(メキシコ、29)との対戦が計画されていると報じた。ネリ戦は実現するのか。J-CASTニュースは、TMKジムの金平桂一郎会長(57)に分析してもらった。

  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

「井上君は相手にしないと思う」

   ネリは日本のボクシングファンに「悪童」として広く知られる。それは元WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)との2度の対戦に起因する。

   17年8月の初戦は挑戦者ネリが4回TKOで勝利するも、試合後にネリのドーピング疑惑が浮上。両者立場が入れ替わった18年3月の再戦では、王者ネリが前日計量で体重を超過し王座をはく奪された。王座は空位となり、山中が勝利した時のみ王座が移動する条件のもと試合が行われ、ネリが2回TKOで勝利。無念の山中はこの試合を最後に引退した。

   このような背景もあり、日本のボクシングファンの中にはネリに対して「拒否反応」を示すものは決して少なくない。インターネットではネリとの対戦について「我々の積年の恨みを晴らしてほしい」「井上との試合が1番見たい」「ドーピングなしなら見たい」と期待する声の一方で、「井上の相手としての価値は全くない」「井上君は相手にしないと思う」「井上とネリを同列にみないでほしい」などと否定的な声も見られる。

「実現すればここ近年にない盛り上がり」

   SNSでのファンの反応を踏まえ、金平会長は「山中選手に対する一連の行動もあり、ネリを表舞台に上げるなというファンの気持ちは分かります」とし、「ネリには知名度、実績があり、しかも指名挑戦権を持っている。タパレス戦後の対戦相手候補に挙げるならば筆頭になるでしょう。東京ドームでやるのではという海外の報道もありましたが、実現すればここ近年にない盛り上がりを見せることは間違いないでしょう」と語った。

   ネリはWBC世界バンタム級王座をはく奪された後、20年9月にWBC世界スーパーバンタム級王座決定戦を制し2階級制覇を達成。21年5月にWBA同級王者ブランドン・フィゲロア(米国、26)との2団体王座統一戦に敗れ無冠となったが、23年2月のWBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦を制し指名挑戦権を獲得した。

   金平会長は「ネリは回転力がありリズムよく強いパンチを打つ。ツボにはまると怖い選手です。井上選手に勝てるかといえば難しいですが、現時点でスーパーバンタム級屈指の強豪だと思います。ビジネス的な側面を含めて井上選手との対戦が決まれば面白いと思いますし、個人的に見たいカードです」と率直に語った。

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