「堂本剛さんの愛する平城宮跡の広い空」に詰まった本当の意味 百田夏菜子と結婚で話題、奈良市祝福メッセージの深い背景

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「子供ができたら、奈良で子育てしたい」と語ったことも

   新聞報道などによると、堂本さんは、観光特別大使に委嘱された翌年の09年に、東京・日本橋にオープンした奈良県のブランドショップ「奈良まほろば館」を訪れ、故郷の平城宮跡についてこう語ったという。

「平城京跡の空は芸能界に入る前から眺めていて、つらいことがあるとその空に預けています」
「日本人にとって思い直すべき原点があり、ありのままの自分を確認する場所でもある」

   堂本さんはこの年、ソロとして、シングル「空」とジャケットに奈良の空の写真を使ったアルバム「美我空(ビガク)」をリリースしており、「美しい我の空」を故郷に重ねていた。

「堂本さんは、平城宮跡の広場で寝転びながら空を眺めていた、と色んなところでおっしゃっていましたよ」(秘書広報課)

   市のX投稿にあった「西大寺に植えられたソメイヨシノ」の言葉は、写真のソメイヨシノではない。こちらは国営平城宮跡歴史公園で撮られたもので、堂本さんが大使になったときに市内の西大寺で植樹したソメイヨシノのイメージを重ねている。堂本さんは、境内にある幼稚園に通っていたこともあって、植樹が行われた。

「植樹された2本は、まだ細い木ですけども、ファンからは、『剛桜』と呼ばれています。聖地巡礼の場にもなっているようですね」(同)

   観光特別大使の活動について、市の観光戦略課は、取材にこう話した。

「奈良のことをテレビやラジオの番組、コンサートで発信していただいています。基本的にはノーギャラで、仕事を依頼するときはお支払いしています。大使の期限は設けておらず、ご協力にとても感謝しています。母子健康手帳も13年にデザインされており、今でも使われていますよ」

   報道によると、「子供ができたら、奈良で子育てしたい」と堂本さんが話す記事を市長が見て、母子健康手帳のデザインを依頼し、堂本さんは、無償で引き受けたという。10ページに計53点のイラストが描かれ、このうち緑色の表紙には、黄色の服を着た赤ちゃんが、青い地球に向かって両手を伸ばすデザインが描かれている。その意図は報じられていなかったが、地球を故郷で眺めた空に見立てていたのかもしれない。なお、赤ちゃんの隣には「いちどのいのち」という手書きのメッセージが添えられている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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