巨人・丸佳浩はレギュラー剥奪危機を乗り越えられるか 「ベンチスタートなら怖さはない」指摘も

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   今季の巨人は外野のすべてのポジションでレギュラーが固まっていない。中心選手だった丸佳浩もレギュラー争いを勝ち抜くために、オープン戦から結果が求められる立場だ。

  • 丸佳浩(写真:Penta Press/アフロ)
    丸佳浩(写真:Penta Press/アフロ)
  • 丸佳浩(写真:Penta Press/アフロ)

「4打席で結果を出すタイプ」

   フリーエージェント(FA)で他球団から移籍し、巨人で活躍したケースは多くない。打撃不振の時に我慢して起用される時期が長いとは言えず、結果を出さなければ他の選手に取って代わられるからだ。メディアの注目度が高いため、打撃不振が続くと「戦犯」としてやり玉に挙げられる。活躍し続けるためには技術面だけでなく、タフなメンタルが必要になる。

   丸が広島からFA移籍したのは18年オフ。19、20年と2年連続全試合出場してチームの連覇に貢献。22年もチームで唯一全143試合出場し、打率.272、27本塁打、65打点をマークした。昨季は中堅から右翼にコンバート。守備の負担を減らし、打撃でさらなる活躍が期待されたが、想定外の結果に終わった。121試合出場で打率.244、18本塁打、47打点。打撃不振に加えてコンディション不良でスタメンを外れることもあった。規定打席に11年ぶりに到達できず、13年以来続いていたシーズン100安打は10年連続でストップ。阿部慎之助新監督は今季のレギュラーを確約していない。

   他球団のコーチは「丸は打ち出したら止まらない選手なので、打撃不振でもスタメンに名を連ねているだけで不気味です。4打席で結果を出すタイプなので、代打は合わないのでは。ベンチスタートなら怖さはないですね」と指摘する。

   昨季の代打成績は打率.133(15打数2安打)、1本塁打、5打点。1打席勝負の代打はスタメンで出場する時とは違う難しさがある。今年はレギュラー剥奪危機を乗り越え、輝きを取り戻せるか。(中町顕吾)

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