日本テレビの藤井貴彦アナウンサーが2024年春に同局を退社し、フリーアナウンサーとして活動すると報じられた。報道を受けて、藤井アナの同期でフリー転身した羽鳥慎一アナウンサーは、1月18日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、本人から退社について事前に聞いたと明かしている。フリー転身に驚く声も藤井アナは1994年に入社し、2010年にスタートした夕方のニュース「newsevery.」のメインキャスターを約14年間務めている。23年12月に「newsevery.」の卒業と、夜の報道番組「newszero」のメインキャスターを24年4月から担当することを発表していた。同期の羽鳥アナとは、揃って180センチを超える高身長ということで「日本テレビのツインタワー」とも呼ばれた。羽鳥アナは入社間もなくから「ズームイン!!サタデー」に登場するなど華々しく活躍した一方、藤井アナは「newsevery.」以降、じわじわと人気を獲得していく。20年のオリコン「好きな男性アナウンサーランキング」で3位にランクインし、翌21年には前年まで4年連続で1位だった羽鳥アナをおさえて初の1位に輝いた。22年には再び羽鳥アナが1位、藤井アナが2位となったが、翌23年には藤井アナが首位に返り咲いた。今回のフリー転身報道に、X(旧ツイッター)では「日テレの藤井貴彦アナウンサーがフリーになるのね。毎日everyを見ているけどね。3月で終わり。さみしいなぁー」「えぇぇぇぇぇぇ!藤井さんだけはフリーにならないと思ってたのにぃ!」「さらなるご活躍を!フリー転身は嬉しい派!」「藤井さんならフリーになっても安泰よめちゃくちゃ信頼熱いですもん」などさまざまな声が上がっている。「胸を打たれる」メッセージが話題に藤井アナをめぐっては報道対象をリスペクトする姿勢や、人柄がにじみ出たコメントなどが注目を集めてきた。20年4月、新型コロナウイルスの感染拡大で全国に緊急事態宣言が出された際、番組内で、「命より大切な食事会やパーティーはありません」「今、緊急事態宣言を受けて自分を律している人ほど、観光や遊びに出ている人を腹立たしく思うかもしれません。しかし皆さんのような人たちがいるからこそ、欧米のような医療崩壊を防げています」などとメッセージを発し、「胸を打たれる」として話題になった。ほかにも、21年7月の「東京2020オリンピック・パラリンピック」開会式の日の放送では、「せっかくやるなら応援しよう、と言うつもりはありません。ただこの大会に純粋な思いを、努力を注ぎ込んだ人がいます。その人たちへのリスペクトだけは忘れたくありません」とコメントした。21年10月、秋篠宮家の長女・小室眞子さんと小室圭さんの結婚会見を伝えた際は、「多くの方が、もしかすると心の中にご批判の思いを持っているかもしれないんですけれども、皆さんの大切な言葉をSNS上で浪費することがないようにと願っています」と視聴者に呼びかけ、「まずは眞子さん、誕生日と、ご結婚と、これからの未来、本当にいいものになるようにと願っております。おめでとうございます」と結婚を祝福した。星野源&新垣結衣の結婚に興奮する一面も23年3月、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦翌日に米マイアミから帰国してすぐに会見を開いた野球日本代表「侍ジャパン」には、「優勝して帰国して眠くて大変な時に、一番カロリーが必要な会見でした。それでも絞り出して答える。答えづらい部分もある中で、野球の面白さ、深さを伝えようとする姿勢に、その人なりのプロフェッショナルを感じる会見でした」「まずは選手たち、少しだけ休養をして、そしてチームに合流して、また素晴らしい野球を見せていただきたいと思います。WBC世界一、本当におめでとうございます」と労いのメッセージを送り、いずれも視聴者からは「気遣いコメントが素敵」「誠実で優しい」などと称賛された。21年5月に星野源さんと新垣結衣さんの結婚を伝えた際には、「皆さん落ち着いてください」と視聴者に呼びかけながらも、「ドラマ(編注・TBS系『逃げるは恥だが役に立つ』)では就職としての結婚から本当の恋愛感情が芽生え、ドラマを飛び出して本当の結婚へという流れとなってまいりました」と興奮した様子でコメントし、SNSで「藤井アナが興奮してどうするんだ。笑」などとツッコまれたこともあった。
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