佐々木朗希は「球団に恩返ししてからメジャー挑戦が筋」 1人だけ契約未更改、選手会脱退報道...真意はどこに

   ロッテ・佐々木朗希の動向が不透明になっている。12球団の選手で唯一の契約未更改となり、2024年1月25日発売の「週刊文春」が、昨季開幕前に「日本プロ野球選手会」から脱会していたことを報じた。

  • 2023年のWBCに出場した佐々木朗希(写真:CTK Photo/アフロ)
    2023年のWBCに出場した佐々木朗希(写真:CTK Photo/アフロ)
  • 2023年のWBCに出場した佐々木朗希(写真:CTK Photo/アフロ)

「彼の真意が分からない」

   選手会への加入は強制ではない。実際にプロ入り後に脱会した選手もいるが、メジャーから復帰した選手が多く、22歳の若手が脱会するのは極めて異例だ。

   佐々木朗はポスティング・システムでメジャー挑戦を球団に要望しているとされる。スポーツ紙デスクは、「選手個人の考えで選手会から脱会を決断できるとは思えない。裏で指南している人間がいるのでしょう。選手会は選手をサポートする組織ですが、佐々木朗がメジャー挑戦に向けて強行突破しようと考えているのなら、所属している選手会にブレーキを掛けられたら都合が悪いと考えたのでは」と推察する。

   ただ、ロッテがこのタイミングでポスティング・システムでのメジャー挑戦を認めるとは考えづらい。高卒1年目は実戦登板なしで体力づくりに専念させるなど、球団は大事に育ててきた。実際にまだ1年間先発ローテーションで投げる体力はついていない。昨季は15試合登板で7勝4敗、防御率1.78。7月下旬に左脇腹肉離れで1か月半戦線離脱し、投球回数は91イニングにとどまった。プロ4年間で規定投球回数に到達したシーズンは一度もない。

   在京球団の選手は、「彼の真意が分からないけど、ある程度の成績を残して球団に恩返ししてからメジャーに挑戦するのが筋だと思う。選手会脱会もどういった事情があるのか分からないけど、後ろ盾がいなくなるのはきついですよ」と指摘する。

   果たして着地点は――。(中町顕吾)

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